どんなに気をつけても傷つきます。
ブラックダイヤモンドクリークマンデート28
- 容量:28リットル
- 重量:1.2kg
- ポケット:大小合わせて7つ。
- PCスリーブ:15インチまで。
- いいところ:シンプルな見た目。大容量で使いやすい。ポケット豊富。
- だめなところ:ガラスのように傷つきやすいバックパネル。微妙に作りが甘い。
- お値段:1.6万円
前回の記事で死ぬほど悩んでビジネスリュックを探したんですが、結局一番理想に近いのがこのバッグ、ブラックダイアモンドのクリークマンデート28でした。
カタログスペックでは2.6kgと書かれていることが多いのですが、実際の重さは1.2kgでした。
大容量。軽量。書類スペースとして使える独立PCスリーブ。
豊富なポケットとほぼ理想形。お値段も1万6千円とお手頃。
しかも使っている人を見たことない。
これだ。これしかない。買おう。
そう思いクレジットカードを握りしめてとら屋にて購入。
ちなみにラスト一個でした。
で、実際に使ってみてなのですが確かに大容量で使いやすいです。
これはもう入んないでしょ…って思っていても、割と余裕で収納してくれます。
ポケットもたくさんあるので、パッキングをうまくやれば鞄の中がぐちゃぐちゃになることもなさそうです。
一見、万能なバッグですが、細かいアラもあります。
一番の弱点はバックパネルがガラスのハートよりも傷つきやすいってところ。
展示しているだけで痛むくらいなので、ある程度予測はしていたのですが、購入一ヶ月も経たずに傷だらけになってしまいました。
それさえ眼をつぶることができれば理想のバッグだったのですが…
考えるな。詰め込め。
「パッキングとは持っていくものを選択する作業ではなく、持っていかないものを選択する作業だ」という金言があります。
ですが、クリークマンデートはその真逆をいっています。だいたいのものは詰め込めるんですから。
ティッシュボックスを入れてみたのですが、その奥行の広さがわかるでしょうか。
クリークマンデートは背中と接する部分が開閉する仕組みになっています。
背面部が全開に開くので、とにかく荷物を詰め込みやすいのです。
上の画像ではこんなものを詰め込んでみます。
ジム用シューズ・ジム用ウェア・お風呂用タオル・ボルダリングウェア・クライミングシューズ・置型チョークバッグ・Macbook Air13・財布・モバイルバッテリーなどの小物…
これだけ詰め込んでも全容量の80%ほど。
頑張ればクライミングシューズがもう一足くらい入りそうです。
わたしのように荷物が少ない人なら国内3泊の旅行は余裕で行けました。
背面部にはPCスリーブが設置されています。
ふわふわの素材で覆われているのでPCが傷つくことはないでしょう。
カタログスペックでは17インチまでのPCがに対応と書かれていますが、余裕を持って収納できるのは15インチ程度ではないでしょうか。
ゲーミングノートPCなどの厚みがるノートPCだと厳しそうです。
バッグの蓋の裏にはマチ薄めのメッシュポケットがついています。
A5サイズのノートや書籍が入ります。
きちんとジッパーも付いているので、かばんの中で小物がばらつくこともありません。
ペットボトルなどを差しておけるサイドポケットはありませんが、側面から開閉できるフロントポケットがります。
大きめのフロントポケットで、iPad Pro 11インチが余裕で入ります。
内部に仕切りがあり、ペンホルダーが3つと文庫本が入るくらいのポケットがあります。
バックパックの上部にもポケットがあります。
メガネケースがぴったり入るくらいの大きさです。
わたしはここにモバイルバッテリーや小物ポーチを収納しています。
上部のポケットの中にも、もう一つジッパーがあり、ふわふわの素材でできた仕切りになっています。
ここには何を入れるんでしょう…?
メガネ類を入れるにしても、このスペースには耐衝撃性があるわけではないのです。
ここ壊れやすいものを入れるのは少々心もとないです。
最後にシークレットポケットなる、ジッパー付きポケットが付いています。
ここにポケットを付けたのは悪手です。
なにか荷物を入れようものなら出っ張りが背中に直撃します。
スマホでも入れようものなら出っ張りがすごいので、背負い心地が著しく悪化してしまうのです。
入れられたとしてもカードくらいでしょう。
ハンドルが付いていて持ちやすい
収納機能ではないのですが、このバッグにはハンドルが上と右手側に付いています。
これが意外と便利で、背負わなくても手だけでも持ち運ぶことが出来ます。
特に側面のハンドルは便利でバッグを正面に持ってくるときに左手で扱いやすいようにできています。
無理やりビジネスバックっぽく持つことだってできます。
他にも周囲にグルリとデイジーチェーンがついています。
デイジーチェーンというのは輪っかのようなもので、カラビナを使ってバッグにクライミングシューズやポーチをぶら下げることができます。
ビジネスユースには全く向きませんが、アウトドアブランドだぞ!精神がここから垣間見ることができます。
ここが(本当に)ダメだよ。バックパネル。
収納能力が素晴らしいのはいいのですが、それを台無しにしかねない場所があります。それがバックパネル。
このバックパネルが信じられないくらい傷つきやすいのです。
このリュックは裏蓋を全開にするためには、バックパネルを底面にする必要があります。
それなのにこのバックパネルには簡単に傷が入るのです。
別に野外で凸凹の地面で開閉したらダメってわけじゃなありません。
電車の中で人のバッグと触れたり、ドアに擦れたりするだけで、白く擦れたような跡が付きます。
鋭利なものが当たろうものなら、簡単にえぐれるように傷づきます。
この傷が入るのに必要な時間はわずかに3週間ほど。
「傷つきやすそうだな。」と思っていたのでできるだけ丁寧に扱っていたのにこのザマです。
ナイロンより傷つきやすいってどういうことなの…
他には最初に付属してくるペラッペラのチェストストラップとウエストストラップ。
なんの意味があるのかわからないくらい、チンケな作りなので一度も使わずに取り外しました。
もし取り外し不可だったら壊してでも外そうとおもうくらい貧相な作りなので最初からつけてくれなくていいです。
同じくらい貧相なのが、ショルダーハーネス。
ペラッペラのウレタンが入っているだけなので、見た目がよくありません。
普通に背負う分には問題ないのですが、一日中背負っていたりするときっと肩が痛くなりそうです。
シンプルな作りで使いやすい
バックパネルの脆弱さはリコールレベルだと思うのですが、それ以外は概ね満足しています。
でかい荷物も簡単に入りますし、週末の買い出しなんかにも活躍します。
ビジカジと合わすには、ややアウトドア寄りですが、めちゃくちゃに変ってわけでもありません。
会社でもプライベートの旅行でも大活躍してくれています。
バックパネルが信じられないくらい傷つきやすのは本当に困ったものですが、そこさえ目をつぶることができれば理想のバッグと言えます。