薄くてものが入らないと思いきや…
Arc'Teryx Blade6
普段使いできるスタイリッシュなデザインが特徴のArc'Teryxから発売されているミニマムサイズなバックパックがBlade6です。
Bladeシリーズは容量別に3つ種類があり、今回紹介するのが最も小さな容量である6リットルです。
他には20リットルと28リットルがあります。
6リットルと言ってもかなり小さめ。少し大きめのショルダーよりも容量は少ないかも知れません。
しかしながら、このBlade6はショルダーバッグにはない利点があるのです。
それが「タブレットやノートPC、ショルなどの薄くて幅が広いものを収納できる」ということです。
ショルダーバッグでは容量はあるものの、こういう薄くて幅があるモノの収納ってかなり苦手ですよね。
それがこのBlade6では小容量ながらも十分に収納できるのです。
必要最低限のデバイスや書類を持ち歩くライフスタイルの人や必要最低限のデバイスで通勤したい人にはもってこいのバッグとなっています。
いいところ
- 薄くてミニマルな見た目。
- ノートPCとタブレットの専用スリーブ。
- 肉厚なクッション素材
- 隠しポケットが超便利
微妙なところ
- 夏場蒸れる
- ノートPCスリーブが大きい
- ジップが完全に開かない
メイン収納部分
Blade6のメインコンパートメントは1つだけ。
ジップでガバっと開きます。
ジップは片側にしかついていないので左利きの人には使いにくいデザインとなっているのが残念ポイント。
メインコンパートメントにはノートPCスリーブとタブレットスリーブが装備されています。
ここに収納しているのはMacBook AirとiPad Air4です。
MacBook Airのように薄型のノートPCだと、かなり余ります。
MacBook Airの代わりにSurface Pro6を入れてみるとこんな感じ。まだまだ余裕な漢字。
無理矢理にやればMacbook AirとSurface2台ねじ込むことができるかも知れません。
最後にThinkPad X1を入れてみるとかなりキツキツ。
ノートPCスリーブは13インチくらいまでのサイズじゃないと余裕がないみたいです。
ノートPCスリーブはふわふわの素材でできていて、別途ケースを使わなくても傷が入る心配はなさそうです。
ただし、スリーブの素材もかなり分厚く、衝撃吸収性に優れる一方で6リットルという貴重な容量を食い物にしています。
ただし、防御力は抜群でバッグを地面においたときに、接地の衝撃がもろにノートPCに伝わらないように工夫されています。
タブレットスリーブは11インチまでのタブレットならばカバーを付けていても収納可能です。
12インチのiPad Proではおそらく収納することはできないでしょう。
タブレットスリーブはタブレットにカバーが付いている前提なのか、やや頼りない印象。
書類を持ち運ぶのであれば、PCスリーブに収納する形になります。
A4サイズの書類であればクリアファイルに収納していても余裕を持って収納することができます。
その他の収納部
その他に小物を収納することができるポケットがメインコンパートメント内に2つ設置されています。
1つはジッパー付きで、もう1つはオープンポケットです。小物をキレイに収納することができるでしょう。
例えばジップポケットに充電アダプタ、オープンポケットにミニ財布を入れてみるとこんなふう。
収納している充電アダプタとモバイルバッテリーはAnker製のもの。旅行にはもってこいのサイズです。
見にくいのですが、ジップポケットとオープンポケットは一部つながっています。
だからモバイルバッテリーから充電ケーブルだけ出しておくみたいなことが可能になっています。
メインコンパートメント以外のポケットは再背面にミニポケットが配置されており、キーチェーンがついています。
このポケットは本当に小さく、鍵と目薬くらいしか収納できないでしょう。
写真ではAirPods Proを入れていますが、これくらいが精一杯でした。
お気に入りのポケットがクッション部に隠されたセキュリティポケット。
ここにお財布とか貴重品を入れておくと安心です。
こういったポケットにモノを入れると、ポケットが膨らんで背中に干渉して不快な背負心地になりがちです。
ですがBlade6の肉厚なクッション素材により荷物の出っ張りを感じず、快適な背負心地になっています。
実際に荷物をパッキングしてみる
実際に荷物をパッキングしてみるとどれくらいのものが収納できるのか見ていきます。
まずは通勤シーンを想定してノートPC・タブレット、書類とメモ帳、目薬などの小物を入れてみます。
これだけ詰め込んで見ると結構膨らみます。
どんなふうに収納しているのかというと、バッグの中身はこのようになります。
タリーズのタンブラーが結構大きいので場所をとってしまっていますが、500ミリのペットボボトルなら縦にして収納可能です。
次に休日にお出かけ&出先で軽くブログ執筆などのシーンを想定して見ます。
ノートPC・タブレットとキーボード(重要)、ネタ帳とケーブルや目薬などの小物を入れてみます。
パッキングは非常にらくちんでした。キーボード含め収納することができました。
持ち運ぶキーボードは自作キーボード(Planck)なのですが、裸で持ち運ぶのは怖いのでSwitchのケースに収納しています。
もしHHKBなどを持ち運ぶのであれば、ソフトケースのほうが良いでしょう。ハードケースでは収納することができません。
詰め込んでみるとこんな感じ。
最後に週末に2泊3日の旅行に行くシーンを想定してみます。
6リットルのバッグで2泊3日って無理じゃね?って思われるかも知れませんが、男の旅行だったら余裕です。
持っていくデバイスはこんな感じ。
ノートパソコンとタブレット、それらの充電器とiPhoneなどの充電ケーブルです。
着替えはTシャツ2枚・スポーツパンツ1着・下着2着・タオルハンカチ1枚の着替えを衣類圧縮ケースに入れます。
汗ふきシートとマスクは持っていきますが、タオルや歯ブラシとかは宿泊先のものを使います。
パッキングしてみるとこんな感じ。
かなりパンパンにはなっていますが、開いてみるとまだ若干の余裕を覗かせるほどの収納力を誇ります。
こんなふうにオン・オフともに非常に活躍の幅が広いバッグとなっております。
通勤から小旅行まで!
旅行までこの6リットルのバッグひとつでやるのは大変かもしれませんが、やろうと思えば可能です。
必要最低限の荷物で身軽に移動したい人には大きすぎず、小さすぎず丁度いいサイズだと感じました。
難を言うとすれば、肉厚なクッション素材のため、背中やショルダーハーネスが蒸れやすいというところですね。
このクッション性で背負心地は大変良好なのですが、やっぱり暑い…
バッグの設計上、そこまで重たい荷物を入れるわけでもないので、ここまで肉厚にしなくても良かったのかな?と感じてしまいます。
あとやっぱりノートPCスリーブが分厚くて容量が犠牲になっているのがやっぱり不満で、もう少し薄型でも良かったかなって思います。
右利きの人なら背負ったままバッグの中にアクセスできますが、左利きの人には不親切ですね。
身軽に移動したり通勤を手軽にしたいと言うのであれば、このバッグは理想に近いかたちをしていると感じました。
着替えは入りますが、シューズのような厚みのあるものは入らないことは注意してください。
厚みのある荷物以外は、小さいように見えて意外と収納力もあるので、収納力に不安があるってでも大丈夫ですよ!