コツはタイムを求めないこと。
帰宅ランとは?
社会人ランナーにおすすめしているのが帰宅ラン。帰宅ランとは会社から家まで走って帰ることです。帰宅ランはトレーニングの時間をなかなか用意できない社会人ランナーにとって非常に有効なトレーニング方法です。だって帰宅時間をトレーニングにできるわけですから。
帰宅ランでネックとなるのが荷物。バッグはトレイルランニング用のバックパックを利用するのが定石です。荷物を更に軽くしようと思うのならば通勤にもランニングシューズを履いていけば靴一足分の荷物が減ります。
でもスーツにランニングシューズって想像しただけでも似合いませんよね。鮮やかなシューズはスーツやビジカジスタイルにしっくり来ません。そもそも帰宅ランでは信号待ちがあるのでガチガチのランニングシューズである必要はないわけです。
今回はスーツやビジカジに合わせやすい男性向けシューズを紹介していきますよ。
おすすめ帰宅ランシューズの特徴
先に書いたように帰宅ランではタイムを求めません。ゆっくり走れとは言いませんが、信号待ちの時間や歩道が混み合う道もあるので、タイムを求めるのはもともと不可能です。
だから帰宅ランシューズにはクッション性の良い、楽に走れるシューズを選ぶのがおすすめです。一日仕事を頑張った後ですので、カリカリのシューズを履いて帰るのは相当に苦しいです。
次にスーツやビジカジに合わせやすい色ってこと。一般的には黒がいいでしょう。ランニングシューズは派手な色が多いのですが、それはハイスペックシューズに多く見られます。ゆっくり走る帰宅ランにはオーバースペックもいいところ。
ランニングシューズのソール(靴の底のゴム部分)が白いとかなり浮いて見えるのでソール部分もきちんと黒いものを選びましょう。
1.アディダス:ランニングシューズ GLX4 M
わたしが最初におすすめするのがこのアディダスのシューズ。わたしも使っていました。このシューズのいいところは靴紐部分が足の高い部分だけってところ。ランニングシューズっぽさを少しでも抑えることができます。
次にアディダスのソールが非常に優秀であるということ。エントリーモデルですらソールが全然減りませんし、グリップも優秀です。このモデルのソールはクッション性を重視していて荷物を背負って走るのに適しています。ただしブーストフォームのように反発力は期待できないのでスピードを求めるのはお門違いでしょう。
パッと見だとそこまでスーツから浮いて見えないですし、ビジカジであればかなりしっくり見えるでしょう。靴紐部分が少ないので足のフィット感がやや悪いので1キロ6分くらいで走るランナーだと足のズレが気になるかもしれません。
2.アシックス:ランニングシューズJOG 100 2
日本製なので日本人の足にフィットしやすいランニングシューズです。このシューズのいいところは幅広の設計になっているので、幅広甲高のランナーの足にもフィットしやすいってところですね。
シューズの設計自体は初めてランニングに挑戦する人向けです。帰宅ランに初めて挑戦する人にも安心です。エントリーランナー向けという設定なので、スピード練習をするとソールがゴリゴリに減っていくそうです。もし1キロ5分台で走れる走力がある人なら確実に物足りないシューズになるので自分の走力にあわせて選択しましょう。
3.ゲルカヤノ26
帰宅ランの本命中の本命がゲルカヤノでしょう。優れたクッション性とゆとりのある設計。サブ5くらいのフルマラソンであれば、このシューズで挑戦してもいいくらいです。
かかとのクッション素材だけでなく、爪先部分にもクッション素材を搭載しており、長距離ラン初心者の人でも痛みが出にくい設計となっています。さらに足首の外転を抑制する設計にもなっているので、まさにエントリーランナー向けモデルの王道といっていいでしょう。
幅広の設計というのもあって足が細い人にとっては足が遊んでしまうというデメリットもありますが、ランニングに重心をおいた帰宅ランシューズと言えるでしょう。
帰宅ランはとにかくゆっくりと
何度も書いていますが、帰宅ランにはタイムを求めてはいけません。信号待ちもありますし、交通量がある道路も走ります。そこを無理して高速で走ろうとすると不幸な怪我や事故の元です。
わたしは帰宅ランをするときはフォームを確認したり、呼吸を意識しながら走るようにしています。どうしてもスピードを出しすぎてしまうランナーの人はクッション性の高いシューズを使って物理的に速度を出しにくくするのもありかもしれません。
帰宅ランは仕事のストレスを解消できるいい機会です。自分の体と向き合うランニングとして取り入れてみるのはいかがでしょうか。走力を鍛える以外にゆっくり走ることで脂肪燃焼の効果もありますよ。