言葉にしないと伝わらない。文字にしないと残らない。

【音楽レビュー】Hot Cakes:活動再開直後のアルバムは起死回生の完成度

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歌詞・メロディともに捲土重来の最高の出来栄え。

Hot Cakes (2012)

ちょっとエッチなジャケットをレジに持ってくのは、少しハードルを感じさせましたが。

The Darknessの活動再開後の最初のアルバムがこの”Hot Cakes”です。以前紹介した2ndアルバムであるOne Way Ticket To The Hell… And Back(2005)の発表の後、ボーカル兼フロントマンのジャスティン・ホーキンスがどこかの大御所が若かった頃みたいにドラッグに溺れてしまいました。 

ジャスティン・ホーキンスはその責任を負ってバンドを脱退。The Darknessは事実上の解散となりました。その後残ったメンバーはそれぞれでバンドを作りながら活動を続けていました。薬物乱用の治療を終えたジャスティンは2011年にバンドを再結成し、復活を果たします。その復活後、最初のアルバムがこのHot Cakesです。

個人的にはこのアルバムがThe Darknessで一番好きなアルバムになっています。

 

収録曲とおすすめ曲

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他のアルバムみたいに「これだ!」って楽曲がないように思えるこのアルバムの楽曲ですが、このアルバムを語るに欠かせない楽曲が”With A Woman” でしょう。この楽曲には薬物に溺れた過去から空気を求めて浮上しているように感じるんです。その歌詞がこちら。

My broken heart is not beyond repair. I was drowning now I'm coming up for air.

from:azlyrics

訳としては「オレの心は折れてない。溺れてたけど、浮上してるんだ」ってところでしょうか。もともとこの曲は幼い恋愛から大人の恋愛の階段を登った少年の心を歌った曲なのですが、どうも私には復帰の印となる楽曲に感じられるのです。

薬物乱用の治療時の苦しみを感じられる”Livin Every Day Blind”もぐっとくる楽曲。今ある心地よい環境を飛び出して頑張るんだっていう力強い意思を感じさせます。

  1. Every Inch Of You
  2. Nothings Gonna Stop Us
  3. With A Woman
  4. Keep Me Hangin On
  5. Livin Every Day Blind
  6. Everybody have a Good
  7. Time
  8. She Just A Girl Eddie
  9. Forbidden Love
  10. Concrete
  11. Street Spirit
  12. Love Is Not The Answer
  13. Can't Believe It's Not Love(Acoustic Demo)
  14. Love Is Not The Ansesr(Acoustic Demo)
  15. Pat Pong Ladies(Demo Mix)
  16. Cannonball(Long Version)

ボーナストラックが多めで、後半の息切れ感が否めなくもないですが、一度沈んだバンドが復活を果たすって最高じゃないですか。復活劇はいつ見ても気持ちいいものです。そんな復活劇を体現したのがこのアルバムなのかもしれません。

 

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びっくりなことに洋楽に強いAmazon MusicなのにHot Cakesは月額聴き放題の対象になっていません。それどころか電子化もされていないのです。一体なぜ…

この素晴らしいアルバムを聴くためにはCDを買うほかありません。もはや時代錯誤な感じすらしますね。でも、復活劇を体現したこのアルバムはCDで手元においておく価値は十分にあります!

特に”With A Woman”は自分のiTunesのライブラリで再生数No.1にあるほど聞きまくった楽曲です。華麗にカムバックを果たしたThe Darknessのアルバム。聞いて損なしでしょう。CDを買っちゃおう!