細かいところに入り込んだホコリも取り除けます。
ホコリにまみれたギターをきれいにします
今回レビューするのはNOMADブラシというギター専用に設計されたメンテナンス用のブラシです。ギター弦とフレットを磨く用の平たいタオル生地の部分とホコリを飛ばす用のブラシがくっついています。これでギターのほぼ全ての軽い汚れを取り去ることが出来ます。
ギターやベースを触った後のお手入れといえば柔らかい布でフキフキするが定番だったのですが、あえてこのブラシを買ったのはピックアップの周りやブリッジ周りの汚れを簡単に綺麗にできるからです。
ピックアップやブリッジ周辺の汚れは一度弦を外さないと、きれいにすることが出来ませんが、このブラシを使うと、弦を外さなくてもギターやベースをピカピカの状態にすることが出来るのです!
ザ・ノマドツールの詳細
ザ・ノマドツールは片方がブラシ、もう片方が薄いタオル生地のヘラのような形をしています。ブラシはふわふわで細い毛で出来ていて、ギターやベース細かいところにも張り込んでいけます。化粧ブラシのような繊細な毛先です。
もう片方のタオル生地のヘラ部分は弦に付着した指の汚れや脂をキレイにしてくれそうな生地で作られています。これで弦の汚れを綺麗にできるってわけです。
実際にブラシを使ってみる
ギターを弾いていると何故かホコリがピックアップの周りにくっついてしまいます。静電気のせいでしょうか?ピックアップは弦の下にあり、フロスできれいにしようとすると時間はかかるし、なかなかきれいにホコリを除去できません。この部分をきれいにするには弦を外さないとダメなのですが、そんなに頻繁に弦を交換したりしませんよね。
でもこのブラシを使ってみると、ほんの数秒でこのホコリを簡単に除去することができます。こんなふうにホコリに汚れたピックアップ周りも…
ササッとブラシを弦と同じ方向に動かすと…
一気にきれいに!ピッカピカですね!誤解のないように明記しておきますが、弦を外したり、ブラシ以外の道具を使ったりしていません。ただ、ブラシをササッと滑らしただけです。
ブラシを滑らしただけなのに、弦を外して磨いたみたいにピッカピカにすることができました。
もちろんギターじゃなくてもベースでも使えます。ベースのピックアップって大型でホコリも溜まりやすいんですけど、布じゃどうしてもピックアップの側面まで届かないので汚くなりがちです。
そんなベースのピックアップだってブラシでササッとやれば…
一瞬できれいに!
他にもフレットのお掃除もすることができます。ピックアップのところから平べったいタオル部分をネックに沿わすと、弦の裏側もフレットも一緒にきれいにすることができます。一度の動作で弦もフレットも磨けるなんてよく出来ています。
他にも意外に汚れているナット部分やブリッジ部分もブラシでササッと掃くと簡単に汚れが飛んでいきます。ブラシの毛が絶妙な硬さなのでホコリくらい簡単に取り除くことができます。
ここがちょっと残念…
ブラシやタオル部分で綺麗にできるところはギターのほぼ全部なのですが、どうしても綺麗にしたいけれど綺麗にできないところがあります。それがローフレットの部分です。
ローフレット部分にまでタオル部分を動かすとタオル部分の厚みが邪魔をして、3フレットくらいまでしかきれいにすることができません。
ローフレットはブラシで磨いてあげるとか、弦の上からヘラ部分できれいにしてあげるしかないでしょう。コードをよく弾く人だと一番汚れが溜まりやすい部分を磨けないのは何とも歯がゆい…
また、このブラシで落とせるのは付着してすぐの汚れだけです。こびりついた指の汚れとか、コーヒーの飛沫とかは簡単には落ちないところに注意です。でもこのへんはギターを弾いた後、すぐにこのブラシでお掃除していれば問題ないでしょう。
ギターの汚れはほぼこれだけできれいになる!
ブラシとタオル部分がセットになっただけの商品かと思いきや、このブラシ一本あればギターやベースの汚れの90%はきれいにできるでしょう。ローフレットの指板をタオル生地で綺麗にできないのは非常に惜しい点ですが。
とはいえ、弦を外さないでピックアップ周りやブリッジ部分の汚れをきれいにすることが出来るのはすごく便利です。ギターを弾いた後に、弦をきれいにするのは弦を長持ちさせますし、見た目にもきれいです。これだけあればギターを弾いた後のメンテナンス用の道具は事足りると感じました。値段も手頃ですし、持ち手もしっかりしているので長持ちしそうです。
もし今、手近にギターがあるならギターのピックアップを見てみてください。ホコリが溜まってませんか?ブリッジは?ナットは?このブラシがあればすぐに綺麗にできます。そんな細かい部分に手が届くザ・ノマドツールはよくできたギター&ベース用ブラシでした。