エレキギターとアンプはセット。このアンプはエレキギターの最高の相棒。
Fender Mustang GT40
家用アンプとして最先端の機能を誇るデジタルアンプがこのFender Mustang GT40です。
Bluetoothでスマホと接続し手元でトーンをいじったり、Wi-Fiにアクセスして新しいサウンドプリセットをダウンロードしたりできます。
買った直後のレビューはこの記事で紹介していますが、今回は数ヶ月利用した長期レビューとなっています。
価格こそ2万円弱と少々お高めですが、たくさんのアンプとエフェクタを電子的に再現していますし、組み合わせも自由自在です。
肝心のギターの音もバッチリです。デジタルアンプの弱点である、弱く弾くと全然音を拾ってくれない。なんてことはありません。弱く小さく引いてもちゃんと小さな音が帰ってきます。
もちろん強く弾くとでかい音が返ってきますよ。
購入して数ヶ月ギターの練習をするときは必ずGT40を使っていますが、ギターの練習が楽しくなりました。
とはいえ完璧というわけでも無いのですが…
アプリ連携が素晴らしい
まず特筆すべきところはアプリとの連携でしょう。
GT40は普通のアンプとは違ってディスプレイが搭載されています。
ディスプレイが配置されているため、Middleのトーンノブがありません(高出力のGT100とGT200にはあります)。
だから中音程のトーンの調整が大変かなと思っていたのです。
でもスマホのアプリ画面からすべてのトーンノブを仮想的に操作できるので、操作性がいまいちということはありません。
むしろ手元ですべてのプリセットへのアクセスとトーンノブの調整ができるので、わざわざアンプの近くに行かずとも音色を変えることができるのです。
もうちょっとゲインがほしいな…と思ったら手元のスマホで簡単に調整できるのです。
物理的にトーンノブをいじったほうが「やってる」感があるのでいいのですが、普段遣いならスマホの方が便利ですね。
プリセットは本当に豊富
最初からアンプ本体に収録されているサウンドプリセットは本当に豊富です。
数ヶ月使っていますが、まだ全部使い込めていません。
ハードロックなディストーションが効いたものからファンキーなサウンドのものまで本当に様々なプリセットが準備されています。
中には有名ギタリストや有名曲のプリセットがそのまま入っているので嬉しくなります。
ただ若干プリセット名がぼかしてあるところに注意です(Purple Rain→Purple FuzzやEric Johnson→EJなど)。
さらに有志が公開しているプリセットをダウンロードできるのであの曲の音色でギターを弾きたいってときにとても便利です。
どんなアンプやエフェクタをすればどういう音色になるのかってのも見ることができるので、音作りの参考になりますよ。
Bluetoothとの接続性には難あり
GT40はスマホとBluetoothで接続するのですが、接続がうまくいかないときがよくあります。
特にアンプをBluetoothスピーカーとして使用する時は、だいたい1発ではうまくいきません。
iPhoneが他のBluetooth機器に接続している場合、一度その機器の接続を解除しなければ、うまくGT40には接続できません。
うまく接続できない場合、一旦Bluetooth設定を削除しないと再接続出来ないのでかなり面倒です。
Bluetoothスピーカーから原曲を流しながら練習ができるので非常に便利だったのですが、結局有線で接続するようになってしまいました。
ギターの練習が楽しくなる
最初のレビューでも書きましたが、エレキギターはいろいろな音色を奏でることができることがアコースティックギターには出来ない特徴です。
でもギターを買って最初のうちは、どんなアンプがいいのかわからないですよね。
もっと言えばどんな音を作ればいいのかもわからない…そうなってくるとエレキギターの魅力もわからず、練習もだれてきます。
練習がつまらなければ、上達も遅くなり、さらに練習もつまらなくなってくる…そんな悪循環に陥ってしまいます。
アンプを使わないとハンマリングやプリングの音が聞こえにくいので、練習にアンプは必須です。
インタフェースが全部英語ってのはちょっと厄介ですが、基本的に直感で操作できるようになっているので問題ありません。
音作りは自分でできるからもう少し安いものがほしいって人はLT25という新型も発売されています。
こちらはアプリとの連携はありませんが、プリセットが25入っているデジタルアンプです。
相変わらずMiddleのトーンノブがありませんので操作感はやや劣りますが、その安さは魅力出来です。