インタフェース以外にも理由が。
iPad = コンテンツ消費型デバイス
2018年11月にホームボタンがないiPad Proが発表されましたね。私の周りにも何人か購入した人がいます。そういう人を見るたびに「ぎぎぎ」ってなっちゃうんですけど、どうしても私はiPadをコンテンツ消費デバイス以外に使うことが出来ないんですよね…
でも本来はiPad Proってコンテンツ消費デバイスっていうよりも本来はコンテンツ生産デバイスって位置づけですよね。apple pencilで絵を書いたり、Smart Keyboardでブログを書いたり…
そう、私は絵を書くことが出来ないんですけど、こうやってブログを書く分にはコンテンツ生産デバイスとして使うことができるんです。そしていつもそうやってiPadを使いたいって思っているんですけど、どうしても文書を書く(入力する)っていう用途で使うことが出来ないんです。
価格に似合わないキーボード
文字を入力する上で最も重要なのがキーボード。キーボードにこだわりを持っている人は多いのではないでしょうか?iPad Proに装着できるSmart Keyboardはキーボードフリークにとって満足できる商品でしょうか?
私、個人的な感想としては「使えなくはない」っていう感触です。ペコペコとしたキーボードは決して良いタイピング体験を提供してはくれませんが、多くのメンブレンタイプのキーボードとくらべて満足感のある文書入力を与えてくれます。が、だがしかしです。そのぶっ飛んだ値段設定はいかがなものでしょうか?お値段堂々の19,800円(税別)。しかも税別。この値段であればかなり良いキーボードを購入することが出来ます。
あの高級キーボードの代表格のHHKBとほぼ同じ価格です。Bluetoothタイプだと7,000円ほど足が出ますがSmart Keyboardと違って他のデバイスにも流用できます。※ただしHHKBのBluetoothタイプはマルチペアリングが非常にやりにくい。iPad Proにしか使えないキーボードに2万円以上という価格は、正直価格に釣り合わないと思ってしまいます。
ヘボン式オンリーなIME
漢字変換の話をしているわけではありません。昔のapple純正のIMEはそりゃひどいもんでとてもじゃないですけど使えたものじゃありませんでした。でも今はそれも昔の話。最近のappleのIMEはいい仕事しています。バリバリ実用できるレベルに達していると言って問題ないでしょう。ある一点をのぞいて。
それがローマ字入力にはヘボン式の入力しか対応していないってこと。私は日本語入力が出来ないのでいつもローマ字入力なのですが、ローマ字入力をするときに困った事があるんです。それが「か・き・く・け・こ」や「さ・し・す・せ・そ」を「ca・ki・cu・ke・co」とか「sa・ci・su・ce・so」って入力を受け付けてくれないこと。
そんな入力をするやつぁいねぇって思うかも知れませんけど、例えば英語をカタカナで入力しようとしたときにアルファベットのスペルに引きずられてkを使わずにcを使っちゃうときとかもあるんですよね。シネマ(cinema)とかスペック(supeccu)とか。Google IMEやMicrosoftの入力には認められているのでそのへんの足並みを揃えてほしいですね。
キーボードのカスタマイズ性の低さ
これはIMEにも関わることなんですけど、apple純正のIMEが嫌いなら他のIMEを入れたらいいんです。私もこの文書を書くのにGoogle IMEを使っています。もちろんiOS向けにも用意されているんですけど、なぜか外付けキーボードに使えるIMEはapple純正のIMEだけなんです。なんでだ!
普段使っているIMEを使わせてよ!google IMEを使ってたらタブキーで変換候補から選択できるんですけど、純正IMEだとスペースキーが4つ入力されるのでいらいらが溜まっちゃいます。他社IMEを使えるようになれば、上記のローマ字入力問題も解決するのに…
あと変換候補が横に出るのも嫌。
文字入力は超クセが出る
iPad Proでブログを書くなんてマシンスペック的には役不足。本来ならラクラクできる領域。でもそれに見合う入力環境が整っていない(私だけ)。だからいっつも外でブログを書くときはノートPCを持ってでかけています。
最近だとSurface Goがちっちゃくてちょうどいいです。ベゼルが太くで野暮ったいですけど、それ以上に好きなキーボードも普段使っているIMEも使えます。
癖のある文字入力をしている私にとって、ごく普通のiPadの入力方法は逆にクセが強すぎて全然馴染めないんです。Google IMEを外部キーボードに対応してくれるか、もしくはKarabinerみたいなキーカスタマイズアプリが登場しない限り、私にとってのiPadは永遠にコンテンツ消費型デバイスのままでしょう。