確かにギターやベースをちょっと弾けるようになりました。
Rocksmithとは
Rocksmithはギターやベースギターをコントローラとして遊べる音楽ゲームです。本物の楽器を使って遊ぶのでギターやベースをゲーム感覚で上達できるというのが魅力です。
でも、実際にどれくらいギターを演奏できるようになるのでしょうか?
わたしは数年前に全くの初心者状態でRocksmithを初めて400時間ほどプレイしました。それでどれくらいベースとギターを弾けるようになったのかを振り返ってみます。
キーワードとしては飛行機とグライダーです。
どちらも空を飛ぶという乗り物では同じですが、その原動力に違いがあると感じました。その違いがRocksmithにも言えるのではないかと感じました。
とにかく楽しく練習ができる!
Rocksmithは超有名アーティストの楽曲をカバーしながらギターやベースを練習できるという画期的なゲームです。
洋楽好きなら絶対に聞いたことのある楽曲で練習できるのが本当に夢のようです。
例えばAerosmith好きならDream OnなんかをJoe PerryやTom Hamiltonになりきって練習できるんです。ボーカルはもちろんSteven Tylerです。もちろんオリジナル音源です。
自分が憧れているアーティストに混ざってセッションができるってギターキッズにはたまらないでしょう。
もちろん、いきなりフルのメロディを求められるわけではなく、レベルに応じたリフに調整されますので、難しすぎて無理…ってことにはなりにくいです。
ギターやベースを始めたけどモチベーションが続かないということにはなりにくいので、楽器と同時に購入するのをおすすめするレベルです。
自力でギターが弾けるようになるのか?
さて、ここからが本題。Rocksmithでギターが自力で弾けるようになるのか?という問題。
結論から言うと「少しはできるようになった」ということ。
ただ、脳内に浮かんだメロディを指板に落とし込むということは、Rocksmithだけではかなり難しいように感じました。
Rocksmithはゲーム感覚でギターを上達できますが、Rocksmithがない状態で「なにか弾いてみてよ」となると暗譜しているメロディしか弾けません。結局は暗記ゲーです。
「こう演奏したい!」とか「Eマイナーペンタでメロディを弾きたい!」となってもRocksmithだけではどうしても知識が足りませんでした。
楽器に親しむのにぴったりですが、独力で作曲したり、ソロを楽しんだりってのは他の努力が必要に感じました。
飛行機とグライダー
過去に読んだ本で、思考能力を飛行機とグライダーにたとえている描写がありました。
飛行機もグライダーも空を飛ぶ乗り物ですが、両者には大きな違いがあります。
飛行機は自力で離陸して上昇できるのに対して、グライダーは自力で離陸できませんし上昇するのにも外力に頼らざるを得ません。(飛行機よりグライダーのほうが劣っているというわけではありません。念の為。)
Rocksmithはグライダーを離陸させる飛行機のようです。Rocksmithだけをずっと続けていても、自力で自由に空を飛べる(自力で自由にギターを弾ける)飛行機(ギタリスト)にはなれないように思います。
もちろんメロディーを暗譜さえしてしまえば飛行機のようにギターを奏でることはできます。それでも自力でメロディを生み出すのにはRocksmithでは不十分に思えました。
Rocksmithを滑走路として使おう
Rocksmithだけでは自由に空を飛ぶことはできません。ただ、ギターやベースの最初の一歩としては最高のツールです。
ギターを買っても最初はクロマチックコードの練習だけでは早々に飽きが来てしまいます。でもRocksmithを使えば実際のリフを利用してギターの練習ができます。
「ギターを弾くということは、こういうことなんだ!」「ベースはこうしてメロディを支えるんだ!」って教則本だけでは発見できない気づきがたくさんあります。とても実用的な気づきです。
Rocksmithはギターやベースを使って自由にメロディを弾ける(空を飛べる)ようになるための第一歩であり、滑走路なのです。
Rocksmithで練習しつつ、教則本や自力で音楽理論を補強していけば、楽曲に対する理解も深まります。
Rocksmithを上手に活用しつつ練習をしていけば、上達も早まること間違いなしです。そういった意味ではRocksmithは最高の滑走路です。
ギターやベースの練習の1つとしては非常に有効です。でもRocksmithだけでは自由なメロディや作曲ができるようになるのかといえば、難しいと感じました。