小さいのはサイズだけ。いい意味でも悪い意味でも。
Surface Go
Surface Goの発表時と国内版の価格発表時の落差が激しかったことが記憶に残っているSurface Goですが、個人輸入していた北米版が届きました。価格はタイプカバーとセットで85,175円でした。久しぶりの最新デバイスってことで、ここ数日ワクワクしながらSurface Goを触りまくっています。
野暮ったいWindowsPCらしからず、シンプルでミニマルなデザインをすごく気に入っています。ぶっといベゼルはあまりかっこよくないですが…膝の上にちょこんと乗っかるしタイピングだって気持ちいい。
今回購入したのはSurface Goの上位モデル。RAMが8GB・ストレージが128GBのSSDとなっています。CPUは下位モデルと同じくintel Pentium Gold 4415Yとなっています。
サクッと持ち運べるフルPC
まず感じたのがこれ。10インチサイズのタブレットは数あれど、満足にWindows環境が動作するのは2018年現在Surface Goだけです。サイズ感としてはB5サイズの大学ノートとほぼ同じ大きさです。厚さはタイプカバーをつけた状態でも2冊分くらいです。
タイプカバーにはトラックパッドだってついていますし、パワーヒンジが本体に付属しているのでスタンドやカバーを付けなくても好きな角度で自立するので、Surface Goだけを持っていけば、どこでも完璧なWindows環境で作業することができます。
使い慣れたブラウザやエディタで作業できるのは安心感はもとより、作業効率にも直結しますしね。起動も非常に素早いので、思い立ったらすぐ作業を開始できます。
どこまでできる?何ができる?
ここ数日使ってみた感じだと、だいたいのことは一通りこなせそうです。こんなふうにブログを書いてみたり、youtubeを流してみたり、SNSアプリを使ってみたりしたのですが、非常に快適です。
いくつかのMP3ファイルをコンバートしてみたりもしたのですが、びっくりするほど時間がかかるって感じでのなく、「まぁ、これくらいの速度だよね。Coreシリーズでもないし」って及第点をあげてあげたいです。
ただし動画編集なんかは厳しそうです。素直にデスクトップPCなんかのパワーのあるマシンで行いましょう。4K解像度の動画編集やGoPro Fusionなんかのエンコードは時間がいくらあっても足りないでしょう。
4K解像度の動画は普通に再生できます。音飛びだったりカクカクすることもなく快適に視聴可能です。でもデバイス自体の解像度は1800x1200なので実際の4K解像度の動画は楽しめませんのでご注意を。また、実際に外付けの4Kディスプレイに接続して再生をやってみると違った結果になるかもしれないです。
ゲームはできそう?
Surface Goに高性能なゲームを期待するのは酷ってもんです。もともとそういう用途に作られていませんからね。でもカジュアルなゲームであれば可動するかもしれません。
youtubeにはMinecraftやFortniteなんかをプレイしている動画が上がっています。プレイ設定を調整すればプレイ自体は可能なのかもしれません。
Image:Surface Go review: Bringing the fun back to Windows - YouTube
Fortniteはちょっとだけカクカクしている感じがしますね。
Image:Microsoft Surface Go Unboxing! - YouTube
ちなみに私がやりたかったゲーム、Rocksmith2014はきちんと起動してプレイできそうです。ですが、起動に恐ろしいほどの時間がかかります。1分程度は真っ白な画面ロードのままだったので、もしかして起動すらしないのでは?と不安になるほどです。
→10日後追記:Rocksmithはできそうって思ったんですけど、長時間やってみるとかなり厳しいです。背面がアチアチになって来るとGPUが振り切れて動作が非常に遅くなってしまいます。1曲2曲程度なら問題ないのですが、10曲以上やってみるとカクカクで遊べません。
本当にカジュアルなゲームだったり何年も前のゲームであれば可動するかもしれませんが快適さを求めるのはやめておいたほうがいいでしょう。
小さいゆえの問題
どこにでもサッと持ち運べるのがいいところですが、やっぱり悪いところもあります。まずキーボード。タイピングの感覚は非常に良好で、プチプチとした感触があり、キーストロークもたっぷりあります。でもキーピッチは17mmということでキーがギュッと詰まっています。
これがやや難敵で、普段フルサイズのキーボードを使っているのなら戸惑うことうけあいです。キー1つ分狭くなっているようなイメージなので、フルスピードのタイピングはちょっと難しいかもしれません。
次にタッチパネル。サイズは充分あるのですが、こちらは少々大きすぎです。というのも右手の親指の付け根がタッチパネルに意図せず触れてしまい、マウスカーソルが動いてしまうことが時々発生します。
使用目的によってはメインマシンにも?
macbook airなんかをメインマシンにしている人ならSurface Goだってメインマシンになるかもしれません。軽いし、バッテリーもたっぷり持ちます。外出先でブログを書く程度なら電源アダプタすらいらないでしょう。
この小さなタブレットマシンに求めることが文書作成や動画視聴などのデジタルコンテンツ消費だけだと言う人なら購入する価値はあるでしょう。小さいのはサイズだけで、そこそこパワフルで、できることはたくさんありそうです。
でもこれが言えるのは上位モデルだけかもしれません。下位モデルはストレージが低速なeMMCですし、RAMだって失笑ものの4GBです。タスクの切り替えにもたつくかもしれませんので、少しでも快適さを求めるなら上位モデルを買っておいて間違いないでしょう。
また小さいのはサイズだけってのは価格にも言えます。日本版はまだ発売されていませんが、上位モデルが約9万円と堂々のお値段です。この値段であれば数年前の型落ちモバイルノートだって買えちゃいますし、セール時を狙えばSurface Pro(2017)のCore m3モデルだって購入できるかもしれません。
私が購入したのは海外モデルでOfficeがついていません。その分お安くなっていて、関税や送料を加えてもよっぽどお安く入手できます。私の場合は上位モデル本体とタイプカバーを購入しても約8万5千円でした。
いい意味でも悪い意味でも小さいのはサイズだけですが、使用目的がはっきりしていてシンプルなデバイスが欲しいって人はSurface Goを購入するってのはありだと思いますよ。
まとめ
・お値段は下位モデルが69,984円、上位モデルが89,424円。Officeがいらないなら個人輸入もあり。
・文書作成、動画視聴、SNS利用などであれば超快適なスペック。軽いゲームも動く。
・小型軽量で持ち運びに最適。バッテリーも実働8時間ほど持ちます。
・見た目はシンプルかつ洗練されていて素晴らしい。
・CPUはやっぱり非力なので動画編集や最新ゲームには全く向きません。
・2013midのMacbook Airのi7モデルより低速です。