妖怪が集まる立ち飲み屋コメディ。
ようかい居酒屋 のんべれケ。
いろんなバイトを経験するも疫病神扱いされてクビになってきてばかりの女子大学生、本金ひのが主人公。
そんな彼女が大学の先輩の紹介でバイトを始めた立ち飲み居酒屋は実は妖怪が集うだった…というお話。
カッパや雪女、垢舐めなんかの妖怪はみんな可愛いのですが、一癖も二癖もあって主人公やお店を大変なことにしてしまいます。
そんな大変な環境でも、ひのが何とかやっていけているのは、自分でも気づいていない特異体質があったたのです。
そんな立ち飲み居酒屋で働く彼女をめぐるドタバタコメディ。
お酒を飲んでいなくても楽しめるマンガでした。
お客さんは妖怪(本物)
このマンガは立ち飲み居酒屋が舞台なのですが、お客さんは本物の妖怪となっています。
どの妖怪もかわいい女の子に擬人化されていますが、みな本物の妖怪。
そんな妖怪にいいおもちゃにされるひのがとても健気で可愛らしいです。
作者の先生としては顔芸と言われるのは不本意らしいですが、表情豊かなキャラクターは作品に彩りを与えてくれています。
ちなみに上記の立ち読みページの10円玉は「かっぱ→Copper(コッパー)→銅→10円玉」ということらしいです。
このマンガで立ち飲み居酒屋にハマりました
なぜ立ち飲み居酒屋が舞台なのか?それは「椅子やテーブルを描かなくてもいいから」という作者の本音が1巻のあとがきにあったのですが、立ち飲み居酒屋ってなんか独特の雰囲気がありますよね。
テーブルが無いのでお客さんと店員さんとの距離が近いし、お客さん同士の距離も近いんですよね。
そんな雰囲気があるからこそ、このマンガが成り立つんだと思います。
妖怪のお客さんと店員さんの距離が近いから、このマンガのドタバタ感が生まれるのです。
このマンガを読んで、立ち飲み居酒屋に行ってみたところ、まんまとハマってしまいました。
安く飲めるし、飲みすぎる前に気付けるというメリットばかりでした。
長居せずにささっと飲んで帰るにはピッタリの居酒屋だとわかって、旅行先でも行くとしたら立ち飲み屋というふうになってしまいました。
関連するマンガや本
居酒屋やお酒が舞台ということでBARレモン・ハート。
BARを舞台にしたマスターとお客さんとのふれあいを描く、この作品は昭和の時代から続いているという超長寿作品。
その時代時代の小道具(ポケベルやワープロ)が出てきて懐かしい気持ちになります。
他にも呑めば、都。
アメリカ出身の著者が東京の居酒屋に潜入して居酒屋文化を研究した本。
日本人でも、ちょっと気軽に入れないような、赤羽や西荻窪の赤提灯に見た居酒屋文化を語ってくれています。
このマンガを読んでみて
このマンガを読むまでは「立ち飲み屋ってなんか忙しなさそうでやだなぁ…」って感じだったのですが、実際に行ってみると意外とおしゃれな店もあって、快適でした。
そんな新しい居酒屋の世界を開いてくれたこのマンガには感謝ですね。
もちろんお客さんに妖怪はいませんでしたが、店員さんと気楽なおしゃべりができて楽しい思いをしました。
腰を落ち着けて飲むのは椅子とテーブルがあったほうがいいですが、たまにはこんな立ち飲みもいいかな?と思わせてくれるマンガでした。
立ち読みはこちらからどうぞ。
サムネイルはamazon商品ページより引用しました。