アクティビティトラッカーとしても優秀なFitbit Charge2。iPhone使いなら持ってて損なしのapple watch。そんな2つのデバイスですが、ジョギングやマラソンをメインにやる人にとってはどちらがおすすめなのでしょう?
主な機能の比較表!
Fitbit Charge2 | apple watch series2 | |
---|---|---|
重さ | ◎ 約35g(バンド含む) | ○ 約50g~(ケースやバンドによって変化) |
価格 | ◎ 17,653円(amazon価格) | △ 37,800円~ |
ランに関する機能 | ◎ GPS・心拍数 | ○ GPS・心拍数・音楽再生 |
その他の機能 | △ 生活防水・睡眠解析・着信SMS通知 | ◎ 防水・睡眠解析・各種通知・apple pay |
電池寿命 | ○ 約3日(カラログスペックでは5日) | △ 約2日 |
アクセサリ | △ 交換バンドは多数 | ◎ 保護ケースや交換バンドなど非常に豊富 |
注目すべきは価格!…ではなく、心拍計です。Fitbit Charge2は腕に装着している間はずっと心拍数を計ってくれているのに対し、apple watchは運動時は常時計測してくれるのに、通常時は5分に1回しか心拍数を計ってくれません。常時、心拍数を把握しておきたいって人にはapple watchは残念かもしれません。
防水に関してはapple watchの方が優秀です。Fitbit Charge2はインストラクションの中に”一緒にシャワーをあびることはおすすめしません”と書かれていたのですが、一方のapple watchはサーフィンや水泳に使ってもOKなので水辺のアクティビティにはapple watchの方が安心です。ただし、この防水機能はseries2だけなので注意!
あと表には書きませんでしたが、手首検知はapple watchの方がはるかにいいです。手首検知っていうのは腕時計を見る時みたく手首をクルってやる動作を検知してディスプレイをONにしてくれる機能です。apple watchはちょっとした動作でもディスプレイを表示してくれるのに対し、Fitbit Charge2はかなり意識的に手首をクルってやならないとディスプレイをONにしてくれません。
ハーフマラソンを走ってみて比べてみた!
機能の星取表なんて実際に走ってみないとわかんないですよね。だから走りました。右腕にFitbit Charge2 を、左腕にapple watch 2 を付けていつものトレーニングコースである近所の公園を21週しました。
私の腕は2本しかないので同時に両方のデバイスを操り、完璧に同時のスタートは切ることができなかった(腕が2本で出来る人は方法を教えてください)のですが、ざっとこのような結果になりました。
Fitbit Charge2 | apple watch series 2 | |
---|---|---|
走行時間 | 2時間14分16秒 | 2時間13分45秒 |
走行距離 | 21.94km | 21.22km |
ラップタイム | 6分07秒 | 6分18秒 |
心拍数 | 平均150bpm | 平均154bpm |
消費カロリー | 1,399kcal | 1506kcal |
走行時間の差は同時にスタートボタンを押せなかったからですが、走行距離にに関しては結構な差が出ましたね。距離にして約720メートルもFitbit Charge2は余計に走っている計算になります。ハーフマラソンにしては結構な差ですよね。実際の走行距離はapple watchの方が近いです。
ではなぜ、こんなに差が出てしまったのか?それは多分こういうことだと思います。
こんな風にFitbit charge2はGPSの計測の頻度が少なくてかなりカクカクとしたトレースをしています。
一方のapple watchはこんなふうにわりかしスムースなトレースをしてくれていました。このコーナーは上のFitbit Charge2とは別のところでのGPSログですが、90度近いコーナーでもかなり忠実にトラッキングしてくれているのがわかるかと思います。
一方のapple watchはこんなふうにわりかしスムースなトレースをしてくれていました。このコーナーは上のFitbit Charge2とは別のところでのGPSログですが、90度近いコーナーでもかなり忠実にトラッキングしてくれているのがわかるかと思います。
次に気になるのが心拍数の差ですよね。Fitbit Charge2の方が低い値を記録しています。こちらに関してはFitbit Charge2のほうが正確なのかな?と思います。これは主観なので参考までに考えてほしいんですけど、以前、血圧を計った時の血圧計の心拍数を正確な値としたらFitbit Charge2の方が血圧計の値に近い心拍数を記録していました。
心拍数って自分のランのペースを把握する上で非常に重要な要素なので、日頃から心拍数をチェックできるFitbit Charge2の方がランには適しているかと思います。
機能注力系ならFitbit Charge2でOK
走ることと健康維持に関係ない機能はいらねぇぜ!って人ならFitbit Charge2一択でOKでしょう。その理由として常時心拍数の表示と小型軽量ってところですね。
やっぱり走るのに無駄な機能っていらないし、重さなんてもってのほか(それが数十グラムであったとしても)な人にはFitbitをおすすめします。多少GPSのつかみが悪かったり、ワークアウトの少なさが気にならないといえば嘘になりますが、価格・重量・大きさを考えるとFitbit Charge2は非常によく出来たデバイスです。
特に常時心拍数を表示してくれるのは便利。「そんなに心拍数をチェックするなんて嘘でしょ?」って人もいると思いますが、ランナーにとっては心拍数って自分の状態を量る”嘘をつけない”情報なんです。それを日頃から確認できるってのは本当に便利。
他にもVO2MAXを計測できるのもいいですね。VO2MAXってのは乱暴に言ってしまえば単位酸素あたりの燃費みたいな数値です。この値が高ければ高いほど心肺機能が優れているってことです。そんな貴重な情報も計測してくれるFitbit Charge2って実にランナー向けって感じですね。
でも、それ以外の機能はあんまり…です。通知だって着信とSMSしかしてくれません。LINEやメールの通知はできません。
走りもするけど…な人ならapple watchがおすすめ
ランやジョギングに関しても非常に精度はよく、GPSとの連携も滑らかです。音楽もapple watchに入れておけば、重たいiPhoneを持たずに走りに行けるのはなんとも爽快です。今までスマホと一緒に走るのが当たり前だっただけに、忘れていたランの楽しさすら思い出させてくれそうです。防水性能も水泳時にも使えるだけあってラン途中に雨降りになっても安心です。
ランに関してはFitbit Charge2に軍配が上がるとは思いますが、その他複数の運動もサポートしておりランやジョギング以外のワークアウトも充実しています。watchOS4ではさらなるワークアウトの追加も見込まれているのでこの秋が楽しみですね!
ただ充電の持ちや心拍数の計測精度に関してはFitbit Charge2の方が高いと感じます。高機能なだけあってか充電の持ちはFitbit Charge2の方が良いでしょう。充電のやり方はクレードルに乗っけるだけなので楽ちんです。Fitbit Charge2は専用のクリップで挟むのでちょっと面倒。まれに挟んだつもりで挟んでいなくて充電されていなかったことがありました。
Fitbitとapple watchどちらがオススメ?
これは人によるので判を押したような答えはありませんが、注意すべきポイントは2つ。「どれだけ走るか?」と「普段使いしたいか?」って所です。
ランがメインであればFitbit Charge2を選べば十分だと思いますし、普段使いでも便利な経験をしたい!って人なら高価ですがapple watchを購入すべきでしょう。
もしサブ3ランナーを目指すのであればFitbit Charge2もapple watchも力不足感は否めません。それならガチのランナーズウォッチを買うべきです。でもそういったランナーズウォッチってなかなか普段使いしにくかったりしますよね。そこで、この2機種なわけです。
どちらも使ったことがあるので言えるのですが、この2つのデバイスはそっと日々の生活に寄り添うような、生活を便利にしてくれるデバイスには違いありません。
なお、FitbitがCharge2 の後に発売した、さらに小型軽量のAltaHRも選択肢の一つにありかもしれません。ただしこちらはスマホのGPS連携機能が付いていなかったり、VO2MAXが測定できなかったりと機能面で少々オミットされている部分もありますのでご注意を。