WiFi対応で、日頃の記録が一気に楽に。
Withings Body Plus
ネットワークと接続する体重計のことをスマートスケールと言うそうです。今回レビューするWithings Body Plusは、あの携帯電話で有名なNOKIAから発売されているスマートスケールの中級モデルです。中級モデルといえども、体重計にしては結構お高い1万円弱という値段をしています。
なんでそんなお高い体重計を買ったのかと言うと、日々の体重の変化を残しておきたかったからです。もちろん手動で体重管理アプリだったり、エクセルだったりに入力するのも良いんですけど、それ毎日できますか?私には無理でした。
体重計に乗って、体重と体脂肪率を覚えてアプリに入力。たったそれだけのことなのに長くは続かないんです。私の場合、体重って朝計る事が多いんですけど、バタバタしがちな朝にアプリを開いて数値をポチポチ入力するのが思った以上の負荷だったのです。そこでスマートスケールによる自動化ですよ。日々の体重や体脂肪のの記録が超楽になりました。
実際使ってみると”乗るだけ”ですべての数値を記録してくれるのは想像以上に便利です。日々の体重の変化に気づけるのでダイエットにもおすすめです。数ヶ月このWithings Body Plusを使ってみての良い点・悪い点を紹介していきます。
Withings Body Plus外観
今回選んだ色は黒。実際に見てみるとつややかで墨汁のような落ち着いた色をしています。ボタンはスマホとペアリングを取るためのものが背面に1つだけついています。電源ボタンすら無いです。非常にシンプルなデザイン。なかなかにクールです。
箱を開けてフィルムを剥がして、ゴム足を接着します。
1万円もする高級体重計なのにゴム足の接着は両面テープかよ…ってちょっと気になります。長く使っていて大丈夫なのかなと心配です。粘着力とか落ちないかな?
アプリをスマホにインストールしたら、まず最初にスマホとのBluetoothのペアリングを行います。ペアリングが済んだら個人情報(身長や年齢)を入力してアカウントを作ります。アカウントの作成が終わったら体重計をWiFiにアクセスさせます。これもアプリ経由でWiFiのパスワードを入力して終わりです。設定自体はとてもシンプルで、特に難しい事はありません。
WiFiに接続したらファームウェアの更新の確認が始まりました。そうしていると何故か一度スマホとのペアリングが解除されて、もう一度ペアリングが必要な状況に陥りました。やはりアマゾンのレビューにもあったように初期設定は一筋縄では行かないみたいです。
READYの文字が表示されたら、使用可能になります。写真を撮りながら初期設定をしたのですが、全部で10分程度かかりました。
WiFi対応という圧倒的利点
体重計に乗ると勝手に電源が入り、体重や体脂肪などの測定を行います。この体重計で測定できる項目は下記のとおりです。
- 体重
- 体脂肪率
- 筋密度
- 骨密度
- 体内水分量
- BMI
- 本日の天気(!)
すべての計測が終わるのは体重計に乗ってから10秒くらいでしょうか。後述しますが、ある理由でこの時間はちょっと長く感じます。
体重で乗っている人のアカウントを推定するので、本当に乗るだけですべての計測が完了し、記録の送信が終わります。あとは体重計から降りるだけ。体重計から勝手にWiFi経由で記録が送信され、後からアプリで確認できるようになります。これがほんとに楽なんです。アプリはこの様に表示されます。
この画面には体重と体操率しか表示されていませんが、下にスクロールするといろんな項目が表示されています。
私はコンタクトレンズを装着するときに体重計に乗っているんですけど、コンタクトレンズを装着する間に体重の測定が終わり、記録が送信されているんです。その間、私は体重計を見てすらいません。ただ体重計に乗っているだけ。体重のチェックは後からいくらでも出来ます。
このお気軽さを実現するためにはBluetoothのみのモデルではいけません。Bluetoothは近くにスマホがないと通信をしてくれないからです。体重を測るときにスマホがないとネットワークに計測結果を送れないんです。体重を測るためにはスマホが近くにないと行けないってのが面倒なんです。
スマホをもって体重計に乗るだけじゃんと思うなかれ。意外とスマホを忘れてしまうでしょう。なぜなら体重を測るという行為にスマホが必要という結びつきが弱いから。体重計に乗るときって割と全裸だったりしませんか?そのときにスマホを手元に忘れずに持っておくって絶対に忘れちゃいます。
ただ乗るだけですべてが完結する気軽さがWiFiモデルにはあるんです。
値段の割には残念な精度
私はこの体重計を買う前までは10年くらい使っていたオムロンの3,000円ほどの安い体重計を使っていたんです。でもこのスマートスケールは10年落ちの体重計より劣っている部分がありました。それが測定精度です。
なんとこのスマートスケール、体重を200g単位でしか計測できないのです。
普通、体重計って100g単位で計測できるものですよね。1万円を超す体重計なら50g単位で計測できるものだってあります。でもこのスマートスケールだと200g…うぅ、これはひどい。もし100g単位の測定が必要なら2万円近い最上位機種のBody Plus Cardioを買わなければいけません。
また個人の認識が終わらないと体脂肪率などの測定に移ってくれません。最初服を着た状態で体重を測定し、次の時は風呂上がりの全裸で体重計に乗ったら1kgほど軽量になり、体重計が「お前は誰だ」状態となって体重しか測定してくれませんでした。体脂肪率などを測定するのにアカウントを作らなければいけないってのは面倒ですよね。
最後に、この体重計は死ぬほどクールです。見た目がかっこいいって意味では無いです。物理的に超冷たいのです。だから計測時間が長く感じます。表面がガラスのようになっているので冬場だと冷え冷えに感じます。長い時間乗っていると足の裏がキンキンに冷却されるので測定が終わったらさっさと降りないと冷え性の人なんかは大変そうです。
自動記録はすごく楽。本当に楽。
200gの測定単位には(本当に)ガッカリしましたが、自動記録は本当に楽で体重の管理がとても楽になります。たとえ一日何回乗っても、その都度記録されるので朝の体重と夜の体重の比較だって簡単です。
もちろんスマホのヘルスケアアプリ(iOS・android両方)とも連携が出来ますのでスマートウォッチで計測する歩数などとの記録のアプリ間の連携も可能で、連携することによって更に便利になります。私の場合はapple watchからの歩数や心拍数などのデータを連携させています。そうすることで歩数や平常時心拍数の推移などがひと目でわかります。特に何が便利ってわけじゃないんですけど、こういったライフログをまとめて閲覧できるってなんか良いじゃないですか。
1万円という体重計にしてはややお高い値段と200gという測定単位が許せるのなら購入しても後悔はないでしょう。自動記録がどれほど楽か身をもって知ることになると思いますよ。よくよく見ると、見た目もシンプルで悪くありません。この体重計、いやスマートスケールは見た目も温度もクールと言ってもいいでしょう。