2017年ももう終わり…今年も色んなマンガを読みました。今回は特に心に残ったマンガを紹介していきますよ!
No5!のぼる小寺さん
趣味のボルダリングで知り合ったこの漫画。序盤はあんまりボルダリング描写が少なかったのですが、3巻目から急にコンペに出だしたりテクニカルな描写が増え、一気にボルダリングマンガっぽくなってきた所で完結…
少々物足りない様な気もしますが、終盤の小寺さんのボルダリング、クライミングに対する純粋な好意は読んでいてグッときました。急に出てきたライバルの佐伯さんにももう少し出番があればもっと良かったなぁ…
なお作者の珈琲氏は新連載の「しったかブリリア」を執筆中であり、のぼる小寺さんで発揮された可愛い女の子の描写がたくさんあっておすすめです。
No.4! 中間管理録トネガワ
カイジのスピンオフ作品。黒服の上長たる利根川の苦悩を面白おかしく描きます。このマンガを120%楽しむには元ネタの読書が必要なのが玉に瑕ですが、元ネタのカイジも非ッッ常に面白いので教養として読んでおくのもありでしょう。
限定ジャンケンのボックスの中には黒服たちがいたのか…とか兵藤会長に制裁される利根川の苦労を見てみると元ネタの読み方も変わってきます。
同じくスピンオフ作品の1日外出録ハンチョウもおすすめです。こちらはグルメ漫画調です。
どちらも原作では不幸な運命をたどっているので、幸福な一面をこういった作品に求めているのかもしれませんね…
No.3!ダンベル何キロ持てる?
筋トレ仲間に「『ダンベル何キロ持てる?』ってマンガ読んだことある?」って聞かれた時は「コイツはとうとう筋トレに脳までやられちまったか…」と思ったのですが、そんなマンガが実在しました。
きっとマッチョな野郎どもが筋トレに勤しむマンガかと思いきや女子高生が慣れない筋トレを頑張る、かわいくてちょっとエロいマンガでした。
主人公や主な登場人物が筋トレ初心者ということもあり、メジャーな筋トレのメニューやフォームなどを紹介されているので筋トレを始めたばかりの人にも興味が持てるのもいいですね。
原作最新話と第1話は裏サンデーで読むことができるので、どうぞお試しあれ!
No.2!ニンジャスレイヤー
ニンジャスレイヤー(1) ?マシン・オブ・ヴェンジェンス? (角川コミックス・エース)
- 作者: 余湖裕輝
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2013/12/27
- メディア: Kindle版
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アイエエエ!?ニンジャ!?ニンジャナンデ!?
一部のニンジャヘッズにはカルト的人気を誇るニンジャスレイヤー。最初は私もイロモノ的な感じで見ていたのですが、読んでみるとダークヒーロー感があって非常に面白い!
ニンジャに妻子を殺されたサラリマン、フジキド・ケンジがニンジャソウルに憑依され「すべてのニンジャを殺す」ニンジャスレイヤーに变化してしまうとうあらすじなのですが、その世界観の吸引力たるや!
その世界観を余すところなく再現する作画も圧倒的ワザマエ!デジタル作画なのでしょうが、その表現力たるや!トコロザワ・ピラーから見下ろす景色だけではなく、音・空気の香り・気温まで伝わって来ます。
アメリカ人(実際作者はアメリカ人)がイメージだけで日本を描いたかのような、想像力が突っ走った日本感と妙にこなれた日本知識が絶妙なブレンドを醸し、マッポー的アトモスフィアを演出しています。おぉ、ゴウランガ!
原作は小説。読んでみるとなぜだか他人が書いたプログラムのソースコードを読んでいる気持ちになります。なお、時系列はぐちゃぐちゃなので、1巻第1話を開くと「前回 までのあらすじ」と書かれており、「あれ?0巻とかあんの?」と困惑すること請け合いです。
- 作者: ブラッドレー・ボンド,フィリップ・N・モーゼズ,わらいなく,本兌有,杉ライカ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2012/09/29
- メディア: 単行本
- 購入: 40人 クリック: 2,071回
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アニメイシヨンも原作のアトモスフィアを忠実に再現しており、 一見の価値ありです。ただしニンジャ・リアリティ・ショックにどうぞ気をつけて…圧倒的低予算でアニメイシヨンを実現したtriggerのスタッフたちのワザマエに驚愕すべし!
No.1!衛府の七忍
アイエエエ!マタニンジャ!?ニンジャナンデ!?
と忍者ものがNo.1・2なのですが、こちらは純和風なフィクション。時は元和(1615年)徳川家の絶対的な支配下に置かれた日本。徳川家がヒエラルキーのトップに君臨する世界、それが「覇府」(はふ)です。
覇府の権力下にある民衆は、徳川家の一方的な権力の押し付けの鬱憤を身分なき者、化外の民、異教徒にぶつけます。理由なく殺されていく身分なき者達…
殺されていく身分なき者達は死にゆくその瞬間に、身分なき者はすべての命は平等で、身分の檻から解き放たれた世界を「衛府」(えふ)の使いである龍に出会います。
龍は問いかけます。「菩薩の慈悲に包まれ、苦しみのない安寧の時を過ごすか。あるいは修羅となりて現世によみがえるか」と。よみがえりを選んだ身分なき者は怨身忍者となり現世で超人的な能力を振るい、覇府と戦います。
作者の山口貴由氏の世界観を共有しており、エグゾスカル零やシグルイなどにインスパイアされた人物が登場し、山口貴由フリークも山口貴由ニュービーも十分楽しめます。シグルイの藤木源之助が出てきた時は思わず「源之助!?お前なのか!?」と死んだはずの友人に出会った気がしました。
なお山口貴由マンガあるあるなのですが、シグルイでは2ページあれば人が死ぬレベルだったんですが、衛府の七忍では1コマで3人位死にます。
シグルイでは徳川の権力に屈してしまい、バッドエンドだった藤木源之助ですが、今回は権力に立ち向かう姿が描かれており、シグルイでモヤモヤした感想を持った読者もスッキリするのでは無いでしょうか。
番外編:サ道
マンガ サ道?マンガで読むサウナ道?(1) (モーニングコミックス)
- 作者: タナカカツキ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/01/22
- メディア: Kindle版
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マンガ的な楽しみ方とは別に、こういった世界があるのかぁと勉強になったのがこのマンガ。
サウナフリークがサウナに通う。ただそれだけのマンガです。
ただ、描かれているサウナがあまりにも魅力的でついついサウナに入ってしまいます。しかし、サウナの本懐は水風呂にありとの主張は私には受け入れがたいものでした。
でもこのマンガの凄い所は「あんな冷たい水の中に入るなんて!考えられない!」って思ってた私が水風呂に入れるようになりました。
それほどサウナトランスのヘブン状態描写が魅力的だったんです…