超・長文注意。
2018年に読んだ本
2018年ももうすぐ終わり…今年の読書体験を振り返るために、今年読んだ本とマンガ全部を一言コメントを添えて一斉に紹介してきます。ざっくり計算で60タイトルありました。今年、私が読んだ本は150冊程度は小説・マンガ含め読んだことになるようです。恐ろしい出費だぁ…
また紹介の際、5つ星でその本のおすすめ具合も紹介しますので読書の参考にしてみてください。
そこそこの数の本を読んだんですけど、紙の本で読んだのはわずかに1冊。それ以外は全部kindleストアで購入しています。読みたいな、って思った瞬間に本を入手できる電子書籍はやっぱり便利ですね。
一般書籍編
ロウソクの科学
週刊東洋経済で連載していた「非常時の組織論」で紹介されて興味を持った本です。連載記事ではこれを小学生の頃に読んでいたら人生が変わっていたとも書かれていて、どれほどのものかと思ったけど、そこまでのものではなかった…
ロウソクはなぜ燃えるのか?燃えるとはなにか?なぜ炎はロウソクの先端だけ燃やすのか?とロウソク1本から様々な科学的な考察を会話形式で展開していきます。
個人的にはこの本が書かれた18世紀の科学実験の様子が面白いですね。ビニールがないから羊の膀胱を使うとか、今や聞き慣れない単語とか。小学生でも読めるかもしれないが、少々荷が重いか。
おすすめ度:★★☆☆☆
クローゼットは3色でいい
ファッション迷子の人への指南書。そしてミニマリズムに興味がある人にもいいかも。たしかにこの本を買って、クローゼットの中身がスッキリしました。
一点注意なのがこの本の想定読者は女性ってところ。男性にも参考になるところもありますが、いまいちピンとこないところも。毎日着る服を迷うとか、新しい買ったけどいまいち着てない…って経験をした人は男でも読むべきでしょう。
おすすめ度:★★★☆☆
怖い絵
ちょっと不気味に感じる絵画の解説本。残念なのが明らかに怖い絵の解説をされてもいまいち刺さらないところ。血みどろの絵画を見せられても「そりゃ怖いよね、この絵」ってなっちゃいます。
一見普通に見えて実はこの絵には…みたいなものを期待する人には若干肩透かしを食らうかもしれないですね。数は少ないけれど「普通に見えて怖い絵」ってのもあるのは面白いところ。あとサムネイルでもいいので各ページのすみに解説している絵の表示がほしいところ。
おすすめ度:★★★☆☆
人工知能の核心
NHKの将棋の人工知能特集に携わった人が書いた本。羽生さんのドキュメンタリーと思えばしっくりきます。
米国ではAIを使って何ができるか?って議論になるのに日本ではAI対人間みたいになって「知能とはなんぞや」っていう哲学的な議論に展開しがちってところには納得。核心とはなんぞやってところに思ったより踏み込んでくれなかったのが残念。
おすすめ度:★★☆☆☆
絶滅の人類史なぜ「私たち」が生き延びたのか
類人猿はたくさんいたのに、人間に進化したのは我々1種だけなのはなぜ?っていう本。強烈に覚えているのが人間の脳は類人猿時代のときのほうが大きかったってこと。その理由(考えられる)として文字を持っていなかったからなんだそうです。
文字を使って記憶を外部化できないからすべてを脳で覚えなきゃいけなかったから脳が大きかったんじゃないか?っていう仮説です。で、人類が進化して文字を使うようになってからは、その必要がなくなったから、脳が小さくなったっていうストーリー。文字は偉大ですね。
おすすめ度:★★★☆☆
大人の恐竜図鑑
過去に行われた恐竜についてのガバガバ分類や復元図に怒れる筆者の感情が見え隠れしてる本。
恐竜って過去に生きた生物だから分類や外見などに際立った変化はないだろうって思いきや、まだまだ大きな発見があって、まだしばらくはティラノサウルスがフサフサになったり、肌の色が変わったりするでしょう。もちろん映画に描かれている恐竜像にもツッコミをバシバシ入れているので舌鋒鋭く切り込んでいく姿に注目です。
おすすめ度:★★☆☆☆
日本の分断~切り離される非大卒若者(レッグス)たち~
学歴による分断はある!っていうタブーに近い考えに敢えて踏み込んだのがこの本。最新の社会調査によって浮き彫りになる学歴による”分断”。
格差だなんて生易しいものではなく”分断”と言い切れる理由にも納得。残酷なまでの金銭・文化・教育など各面での隔たりがはっきりと調査によって明らかになっています。でも著者の心根の優しさが見えるのがこの本の癒やし。タイトルにもありますがレッグスという名前に込められた意味にも著者の優しさの現れなのでしょう。
おすすめ度:★★★★☆
山怪
山で起こった不思議な出来事を集めた短編集。ほとんどの1編が長くて数ページ短くて数十行で終わるのでとても読みやすい。わんこそば感覚でいけます。
不思議な出来事を集めているだけなので、その謎に迫ることはありません。ただ、語り部が語ったまま「あれは何だったんだろう…」って言う終わり方がほとんど。それなのに面白いのは、やっぱり山に対して何か恐れのような敬意のようなものを人間は本能のそこに持っているからかも。
おすすめ度:★★★★☆
手紙屋
ある意味今年読んだ本の中でNo.1に印象に残った本。私にとっては中身ゼロの本。
読書の前後で何も変化が起きなかった本。読書って本を読み終わった後に、何か心がネガポジ問わず動いたとか、新しい気付きがあったってのが良い読書ってもんでしょう?
この本にはそれが何もなかったです。ただ3人のレンガ積み職人と近江商人の三方良しの話を延々と話すだけ。本当にそれだけ。
おすすめ度:☆☆☆☆☆
チバトレ
ボルダリングのトレーニングの一環として取り入れようとした本。今回紹介している本のなかで唯一紙の本で読みました。
トップ選手がこのトレーニングができなくて本気で悔しがる!みたいなことが書いていたけど、そもそもの解説がわかりにくいので、正しいムーブなのかわからない。紙面での解説には限界があるので、ぜひDVDなんかで出してほしい。あと電子版はよ。
おすすめ度:★★☆☆☆
独創はひらめかない-「素人発想、玄人実行」の法則
学生時代に読んだ本が新装版になったので再読。やっぱりいい。勇気づけられる。
研究や開発において大事なことを教えてくれる本です。学生の頃より会社に入って研究っぽいことをやるとどうしてもプレッシャーに負けそうになりがち。そういうときに読むといい本。金出先生の研究に対する姿勢とジョークが迷っている背中を押してくれます。
おすすめ度:★★★★☆
たゆたえど沈まず
ゴッホの人生を描いた小説。フィクションと史実の組み合わせがお見事。
悲しいかな、私は美術作品についてほとんど疎かったので、どの人物が実在してどの人物がフィクションなのかしばらくはわからなかったです…この本を読む前にゴッホのウィキペディアを一通り目を通しておくことをおすすめしますよ。
おすすめ度:★★☆☆☆
一九八四年
ディストピアSF小説の古典。今となっては”いかにも”な描写が多いけれど夢中になれた作品。
この小説が書かれたのが1940年台とかなり古めなので、その当時の文化背景がチラ見えして面白いですね。例えばいたるところでタバコを吸っているとか。タイトルの候補にはヨーロッパ最後の人間って呼ばれていたらしいけれど、確かに人間、そして文化を見つめ直す機会になるかもしれないです。
おすすめ度:★★★★☆
アルジャーノンに花束を
やっぱりいいなぁアルジャーノンは…ってなりました。過去に読んだことがあったけれど、もう一度読んで見てもすごく引き込まれました。
もともとは学生時の研究室の教授(外国人)が「君たち、形なりにでも研究をするってのなら、まずこの本を読みなさい」といってこの本(原著)を渡してきたのがこの本との出会いでした。原著は読めなかったので翻訳版を買ったけれど、当時は「ほーん」みたいな感想。でもいま読むと違う。「神、科学、人間愛」の非常に扱いづらい3つを極めて高次元で融合した名著であることがわかりました。
研究に携わる大学生や院生が読むべきだといっていた教授の意図もすこしはわかる気がします。
おすすめ度:★★★★★
ぬまがさワタリ の ゆかいないきもの
うわーっ!(あいさつ)ないきもの図鑑。普通の図鑑と違って写真は一切出てこないです。すべて作者のイラスト。
こう言っちゃぁ失礼かもだけど、この本って手作り感がすごい。めちゃくちゃ緻密に動物たちが描かれているわけでもないけれどそれでも良い本です。読んでいて楽しい。すべての漢字にもルビが振られていて小学生でも楽しめる作品。小ネタも満載です。
おすすめ度:★★★☆☆
子供に言えない動物のヤバい話
そこまでヤバい話はありませんでした。動物園のあり方を問うた本です。
動物の値段はいくら?エサ代は?動物園の価値とは?っていう疑問に焦点を絞った本です。動物に詳しい著者に「もし桃太郎みたいに動物3匹を鬼退治の仲間に加えるとしたらどんな動物にしますか?」っていう質問の答えには驚き。動物や動物園に関する知識が豊富に散りばめられているので、動物園に行きたくなりました。
日本4.0
北朝鮮の脅威にさらされた日本はどのような戦略を取るべきかっていうことを解決した本です。
日本1.0が江戸時代、2.0が明治維新、3.0が戦後の時代で、これからの日本はこんなふうになるべきっていう本なんですけど、いかんせん特殊戦の解説が長め&多めでちょっと読んでてだれちゃいました。ちなみに日本4.0の中身は「先制攻撃能力の獲得」と「それを実現するためのハード・ソフト含めた仕組みづくり」ってことでした。
ギター・マガジン 最後まで読み通せる音楽理論の本
結論から言うとまだ最後まで読めていないです…ギターを触るようになってから、ちょっとは音楽理論をかじってみたいなぁって思って買ったのがこの本でした。
ギターを初めて数ヶ月で手に取る本ではなかったんですけど、なんとなくコードの成り立ちや全音半音の違いとかがわかった気がします。この本を読む前に最低限5フレットまでの指板の音を暗記しておくと理解の助けになるかも。
おすすめ度:★★★☆☆
プリズナートレーニング
昔にはトレーニング機器もないし、プロテインもない。ではダビデ像などの整った肉体をもつ人間はどんなふうなトレーニングをしたのか?そういう疑問に答えるのがこの本。
自重トレーニングこそが最高。ダンベルは必要ない。独房の中でもできるようなトレーニングこそが至高なんだ!っていう主張です。具体的なトレーニング方法が載っているし、読み物としてもそこそこ面白いのが特徴です。道具は必要ない!って言いながら、第一章で「まずはバスケットボールを用意しよう」ってところには思わず吹き出してしまいました。
おすすめ度:★★☆☆☆
ザ・シークレット
「引き寄せの法則」を紹介したカルト本。今年で一番飲み下すのに苦労した本。
内容もさることながら、太字や大文字が多用されていてとにかく読みにくいんですよね。そして「この秘密(引き寄せの法則)を活用したところ、数百ドル転がり込んできて、今は理想的な配偶者と暮らしています」みたいな体験談がやたらと出てきてうんざり。この手の本を読むのは初めてだったし、きっとこれが最後になるでしょうね。
おすすめ度:★☆☆☆☆
月は無慈悲な夜の女王
最近読んだSFでかなり長く読みにくかった本。一人称視点から語られる地の文はよくありますけど、ルビや台詞回しが独特ですんなりとは読めません。
物語の大筋としては月政府の独立を地球連邦から成し遂げる話でした。本の80%が政治的やり取りの話なので退屈してしまいますし、文章自体が読みにくいので最後まで読むのは大変でした。ちなみにノーフリーランチ定理の元ネタの小説らしいです。
おすすめ度:★★☆☆☆
もし宮中晩餐会に招かれたらー至高のマナー学
晩餐会に呼ばれる予定も(おそらく一生)ないですが、天皇陛下も参加される最上級の晩餐会とはいかなるものか?という好奇心で読んだ本。
読み終わってマナーが身についたってのはないですが、晩餐会っていう雰囲気や会の進行は私の想像の埒外にあったのをしれました。あと一番印象に残ったのが男性の服飾代だけで高級車が買えるくらいの出費なのか…ってところでした。
おすすめ度:★★☆☆☆
マンガ編
ゴールデンカムイ
本格アイヌグルメマンガ。ついでに金塊も探すよ!っていうストーリー。ってのは冗談にしても、とても良くできたマンガでした。
アイヌ文化の紹介だけだと退屈だけど、金塊を巡るバトルストーリーを混ぜ込むことで、緩急織り交ぜた飽きのこないマンガに仕上がっています。
おすすめ度:★★★★☆
約束のネバーランド
ジャンプっぽくないちょっと異色なマンガでした。食人鬼の餌として育てられた子どもたちが反旗を翻すストーリー。
18世紀の生活様式なのに、所々に近未来的なデバイスが現れて時代背景がだんだんわかってくるあたりはSFの要素もあります。サスペンス映画を見ているよう。
おすすめ度:★★★★☆
ゆるキャン△
ちゃんとしたキャンプマンガ。よくある何かをテーマにしたマンガなのに7割日常パートな感じではなく、ガッツリ8割キャンプしてあたり好きです。
巻が進むに連れてどんどん著者の癖?好み?が強くなってきて、背景のレンズ歪みの描写がに磨きがかかってきているところにも注目。
おすすめ度:★★★★☆
ポプテピピック
考えるな。感じるな。味わうな。飲み込め。
おすすめ度:★★☆☆☆
中間管理録トネガワ
カイジスピンオフその1。上司と部下の板挟みになるトネガワの葛藤を面白おかしく描いたマンガでした。このマンガを読む前に本編となるカイジを読んでおくともっと楽しめるでしょう。
原作では不遇な扱いを受けたトネガワでしたが、大変な仕事に翻弄されつつも黒服たちと仕事をする姿はいきいきとしているようです。
おすすめ度:★★★☆☆
1日外出録ハンチョウ
カイジスピンオフその2。イカサマのチンチロリンで巻き上げた金で地上に出てきた大槻班長とその他二人が美味しいご飯を食べ歩くギャググルメ漫画。トネガワと同じく、先に原作を読んでおくと吉。
ギャグ成分がトネガワよりやや多めな雰囲気。
おすすめ度:★★★☆☆
衛府の七忍
シグルイ好きなら楽しめる作品。徳川幕府に虐げられた人々が生まれ変わって、スーパー忍者になって反旗を翻すというお話。
ストーリーだけを見てみると大活劇のような雰囲気ですけど、物語全体には悲しい雰囲気が流れています。最新刊に行くに従ってどんどん設定がぶっ飛んでいっている気がするのは気のせいでしょうか…
おすすめ度:★★★★☆
ダンベル何キロ持てる?
筋トレ仲間から教えてもらったマンガ。女子高生たちが筋トレに励むマンガです。
BIG3のようなメジャーなトレーニングから全然知らないトレーニングやマシンの使い方を紹介してくれるので筋トレの刺激にもなります。最初の巻ほどややエロ成分が多め。
おすすめ度:★★★☆☆
上野さんは不器用
スーパー女子中学生にして科学部部長の上野さんが意中の田中くんを発明道具で振り向かせようとあーだこーだするお話。
いい感じにデフォルメされたキャラクターと味のある台詞回しが特徴。作者のtugeneko作品を読んでいると世界観が一部リンクしているので嬉しいですね。
おすすめ度:★★☆☆☆
宇崎ちゃんは遊びたい!
でかパイウザ絡み女の異名を取る宇崎ちゃんのお話。先輩にからむ後輩の女子大学生の日常系マンガ。あと、作者はきっと刃牙が好きな人。
うーん…それだけ!
おすすめ度:★★☆☆☆
K(ケイ)
やや現実離れした登山マンガ。マリオ64のたかいたかいマウンテンかよ!って思った。ただし書き手が神々の山嶺の谷口ジロー氏なので画力は折り紙付き。
惜しむらくは電子版でも乱丁がそのまま放置されていたこと。せっかくのクライマックスシーンなのにページの入れ替わりで「あれ?いつの間に死んだ?!」ってなって萎える。
おすすめ度:★★★☆☆
極道主夫
スタイリッシュ家事アクションマンガ。家事をこなすだけなのにやたらかっこいいです。
ヤッパ(包丁)やら歌う(自白する)など、ヤクザめいた言い回しがたくさん出てきてある意味勉強になります。スピード感溢れれる作画に注目ですが、やっているのは炊事や洗濯です。
おすすめ度:★★★☆☆
先輩がうざい後輩の話
小学生にしか見えないOLと大男の先輩の交流(?)を描いた作品。うぶなねんねじゃあるめぇし。
Twitterで人気らしいので購入したんですけど、実はカラー漫画なのでkindleなんかの白黒表示デバイスで読んじゃうと作品をフルに楽しめないので注意。
おすすめ度:★★☆☆☆
ゆるゆり
一迅社のセールで買った作品その1。女子中学生のドタバタコメディ(?)。
最初の頃の作風と最新の作風を比べてみると線の数が少なくより洗練されたような印象になっています。月刊誌の連載だというのに10年で16巻というのはどういうことなんでしょう?
おすすめ度:★★★☆☆
大室家
迅社のセールで買った作品その2。上記のゆるゆりのスピンオフ作品。
本編に比べてギャグ成分多め。大室家に限らず、作品が進むに連れて作者の作風に磨きがかかってきていて、セリフ無しで1エピソードを描くなど挑戦的な取り組みが読んでいて面白い。
おすすめ度:★★☆☆☆
政宗くんのリベンジ
一迅社のセールで買った作品その3。絵が細かくてすごいとおもいました(小並感)。
とはいえ、古き良きラブコメ見たいでいいね。こう、落ちるべきところに落ちていく安心感を感じます。1巻ではガラケーだったのが途中からスマホに変わるあたり、時代を感じますね。
おすすめ度:★★★☆☆
ヲタクに恋は難しい
一迅社のセールで買った作品その4。作り込みが細かくてkindleのような画面が小さいデバイスだと読むのは厳しいかも。
こうなればいいなぁってのがことごとく起こるので都合良すぎとか思われるかもしれないですね。あと腐女子独特の言い回しがよくわからないことがあって要所要所でググりながら読みました。
おすすめ度:★★☆☆☆
未確認で進行形
一迅社のセールで買った作品その5。よくある日常系の4コママンガ。
4コママンガだからといって4コマ目に落ちがあるとは限らないのが最近の4コママンガ。遅々として進まないストーリーが逆にサザエさん的な安心感を与える気すらしてくる。
おすすめ度:★★☆☆☆
佐伯さんは眠ってる
ついに来た。睡眠マンガ。人間の3大欲求で唯一マンガ化されていなかった睡眠欲がついにテーマに。
美少女中学生の佐伯さんが如何に授業中に快適な居眠りをするかを極めるマンガ。はやくもマンネリ気味になりつつあるのが気になる。
おすすめ度:★★☆☆☆
専門学校JK
代アニ監修のアニメ・マンガ系の専門学校に通う女子高生の生態について描いたマンガ。電子版が受けて異例の連載復活するらしいです。
想像通りのことから、へぇと思うこと、専門学校生でもないのにギクッってなることまで発見はたくさんありますよ。
おすすめ度:★★★☆☆
おとなのほうかご
お酒の席にまつわるあれこれを描いたオムニバスマンガ。登場人物同士が緩やかにリンクしているのが面白いですね。
お酒を飲んで楽しいな!みたいな話ばかりではないのでお酒が飲めない20歳以下の人でも楽しめるかも。ただしストーリーがどんなふうに進んでいくのかは濁り酒のように不透明。
おすすめ度:★★☆☆☆
かくしごと
我らが久米田んの新作。絶望先生後期の作風から更に線数が減ったミニマムな作画。
かくしごとってのは描く仕事(漫画家)と隠し事(漫画家ということを隠している)がかかったダブルミーニング。漫画家ならではの葛藤や仕事の風景をありありと描いています。巻頭の数ページが漫画家に何かが起きたんだなって意味深に示します。
おすすめ度:★★★☆☆
mono
先に紹介したゆるキャン△の作者がおくるカメラ部の物語。ゆるキャン△の世界とは別次元かと思いきや…?
作者特有のレンズ歪みの世界を楽しめる作品。なんだか作者も好きで描いているんだろうなぁってページから愛が感じられる作品です。
おすすめ度:★★★★☆
ソウナンですか?
Discoveryチャンネルのサバイバルシリーズの登場人物を女子高生にしたらこんな感じになるんでしょうか?
修学旅行の飛行機が墜落して無人島に取り残された女子高生4人。助けが来るまでどうやってサバイバルするかってのがこの作品のテーマ。女子高生の1人がサバイバルマスターでいろんなサバイバル知識を駆使して無人島生活をします。誰も死なないし鬱展開もありません。
おすすめ度:★★★☆☆
起きてください、草壁さん
うぶなねんねじゃあるめぇし。今年読んだ睡眠マンガの二つ目。
睡眠大好きな彼女を起こしてデートに行こうとするアラサー彼氏が結局根負けして一緒に添い寝しちゃうって話。ほんとに添い寝だけ?絵は可愛いのに早くもマンネリ気味になりそうなのが睡眠マンガの辛いところ。
おすすめ度:★★☆☆☆
いきのこれ!社畜ちゃん
ブラック企業に務めるSEの物語。終電始発は当たり前。読んでて辛くなる。
会社の仕事では主人公たちの上流にいるだけあって「ごめんなさい…」ってなるシーンとか、「うぐっ…!」ってなるシーンとかが満載。「動けばいいってわけじゃないんだよ!!」のシーンには胸が苦しくなりました。現在のプロレタリアート。気に入ったらなれるSEもどうぞ。
おすすめ度:★★★☆☆
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました
社畜ちゃんの成れの果て?過労死してしまったOLが異世界に転生するお話。
300年っている?って感じで不老不死の魔女となって生まれ変わった主人公が300年スライムを倒してたら超強キャラにいつの間にか成長していたってお話。300年はわずか1ページほどで終わります。
おすすめ度:★★☆☆☆
少女終末旅行
人類が滅びた世界を旅する少女二人組のお話。かなり好きなお話。
コンパクトにまとまったストーリーと文明崩壊後の世界観が素晴らしい。これは人類の痕跡にサヨナラを言うための旅なのかもって思えます。6巻で完結しているので1日で最初から最後まで読み通すことができます。
千年狐 一 ~干宝「捜神記」より~
シリアスなのかギャグなのか。でもよくできたマンガ。
1ページや1コマで完結する細かいギャグが要所要所に散りばめられているんですけど、ストーリー自体はシリアスありギャグありと読んでいて楽しいです。そして作者の古代中国の下調べがすごい。最後の参考文献にその痕跡が見て取れます。
ライトノベル編
Re:ゼロから始める異世界生活
久々にライトノベルを読んでみるかなって思った作品。ちなみにこれとは間違って別の本を購入してしまった経緯があります(後述)。異世界転生モノ。
剣と魔法の世界が好きな人ならきっと気にいるはず。特に序盤の巻なんて中高生の頃の気持ちを思い出すくらい夢中になって読みました。ただ、どんどん既刊が増えていって設定がなかなか思い出せなくなってきたのも事実。シャナみたいな設定ゴリゴリの作風になってきて新参に優しくない空気になってきたのが危うい気が…
おすすめ度:★★★★☆
この素晴らしい世界に祝福を!
直前の作品と勘違いして買ったほう。こちらも異世界転生モノだけど、コメディ色が全面に出ているのが特徴。
気楽に読めるので、ザ・コミック系ライトノベルって感じ。サクッと読んで気分転換におすすめ。ガムやアメ感覚でどうぞ。
おすすめ度:★★★☆☆
異世界語入門~転生したけど日本語が通じなかった~
またも異世界転生モノ。だけど、これは長年疑問に思っていた「異世界転生したら言語なんて通じないんじゃねぇの?」って疑問をテーマにした本。
ライトなのは文調とイラストだけで中身は本格派。言語学をもとにした未知の言語を解析していき、だんだん未知言語が読めるようになる経験ができるかも。結構むずいけど…
おすすめ度:★★★★☆
絶深海のソラリス
地殻変動で日本が深海に沈んだ近未来が舞台。水中で活動できる特殊能力を持った少女たちが深海の日本で怪物から生き残るサバイバルホラー。
テーマはすごく惹かれるけれど、ホラーにしては台詞回しが冗長だし、地の文の解説はどこかわかりにくい。設定にも「?」が目立つ。テーマは気に入ってただけに残念。
おすすめ度:★★☆☆☆
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
設定に「ほぉ…」って印象を受けたのがこの本。昔のTRPGみたいなのを引き継いているのだろうか。登場人物にステータスが堂々と書かれてます。
神様が人間界に降りてきている。ダンジョンの謎に迫る。っていう設定がここに挙げている異世界ライトノベルとはちょっと違うところでした。
おすすめ度:★★★☆☆
Just Because!
高校3年生の11月より後の受験と別れの雰囲気をよく描けている作品。否応なく迫る受験と卒業。なんか高3頃を思い出したよ。
自分の頃とは違ってスマホのSNSアプリが登場したりして、どうもジェネレーションギャップを感じざるを得ませんでした。また結末がやや御都合主義すぎるか。
おすすめ度:★★☆☆☆
ゲーマーズ!
読むアンジャッシュのコント。去年、久々にライトノベルを読んでみるきっかけになった作品。この作家、まだやってたんだ!ってなりました。
最初はゲームの知識がないと100%楽しむのは難しいかなって思ったけど、なんとなく推測して読む分でも割と楽しめました。
おすすめ度:★★★☆☆
冴えない彼女の育て方
これは…なんの本?ってのが最初の印象。続編ありきの作品なのかもしれません。にしても1巻だけじゃテーマがよくわからない。
最終巻まで読めばわかるかもだけど、この作品の醍醐味を味わうまではしばらく「?」と一緒に読書しなくちゃいけないかも。主人公にもいまいち共感できない。
おすすめ度:★★☆☆☆
ノーゲーム・ノーライフ
ゲームですべてが決定する異世界に転生した天才兄妹の物語。これってゲームかい?って思ってしまうような何でもあり状態になっちゃうのはご愛嬌。
異世界にはたくさんの人外の種族がいて、身体的にはかなわない。だから「人間は弱い葦である、弱いなら知恵を武器に戦おう」みたいなテーマは好き。
おすすめ度:★★★☆☆
デート・ア・ライブ
昔ながらのライトノベルを彷彿とさせる言い回しとか文書構成とか好き。中高生のころ読んでたら絶対ドハマリしたはず。
本を本で例えるのはアレだけど、昔読んだテッド・チャンの短編の「地獄とは神の不在なり」をメッタメタにやわっこくして女の子を登場させたらこんな感じになるかも。降臨した神や天使を主人公が懐柔する物語。
おすすめ度:★★★★☆
エロマンガ先生
天才絵師とライトノベル作家が実は一つ屋根の下に暮らす義理の兄妹だった!っていう設定のお話。テーマがライトノベル作家だってこともあって節々に出てくる作家あるあるが面白いですね。
某角川の担当編集さんの名前が神楽坂さんっていうのは都内に住んでいる人ならニヤリするはず。
おすすめ度:★★★☆☆
天華無敵
10年以上前に読んだライトノベルがセールになっていたので購入。10年以上前に読んだのに覚えているところと全然覚えていないところが混在していて不思議。
この当時のライトノベルってこんなに低年齢層を意識した作りだったっけ?って思っちゃうほどにルビも多いし読みさすさを意識しています。
おすすめ度:★★☆☆☆
食卓にビールを
こちらも10年以上前に読んだライトノベル。SF好きはここらへんから始まったのかもしれません。少し不思議な日常系のお話。
最初読んだときは「?」が多かったのですが、いろいろSF作品を読んだりした結果、「あぁ、これはあのオマージュなのね」と後からの発見がいろいろありました。
おすすめ度:★★★☆☆
電子だからこそここまで読めた。
以上約60作品を今年読みました。マンガなんかを含めているのでもし紙の本で買っていたら本棚ひとつ分は埋まっちゃうくらいの量です。
やはりこれだけの量を一つのデバイスに入れて持ち運びできるってのは本当に便利ですね。移動のちょっとした時間にも読み返すことができます。本が好きな人ならkindleでの読書を検討するのをおすすめします。大丈夫、紙の本と大して変わりませんし、物理的な制約がない読書ってのは本当に便利ですよ。