乗りやすい?本当かな…
ELOSスケートボード
Effortless Lifestyle Of Skateboardを略してELOS。
Effortlessと題されているだけあって「初心者にも乗りやすい」というのが最大の特徴です。
わたし自身、サーフィンとスノーボードをやっているので横乗り系スポーツ完全初心者ってわけでありません。
そんなわたしですが、実際にこのELOSを購入してみて、ちょっとしたレビューを残してみます。
結論から言うと、自分のライフスタイルに取り込むことはできませんでした…
1kmくらいの移動に丁度いい
ELOSスケートボードってのは、
- 歩いていけない距離でもないけど、ちょっと遠い。
- かといって自転車を持ち出すほどの距離でもない。
って移動にぴったりだと感じました。
具体的には近所のスーパーとかラーメン屋に出かける時なんか利用シーンだと思います
わたしの場合は1kmほど離れたジムに通うために購入しました。
駐輪場も埋まっていることもあり、ELOSスケートボードならロッカーに入れておけばロックも不要ですからね。
人通りが多い場所はハンドルを掴んで手荷物こともでき、スケートボードモードと徒歩モードの切り分けもかんたん。
しばらく徒歩モードの場合はリュックと背中に挟んで置くこともできます。
本当に初心者でも乗りやすいのか?
個人的答えは「いいえ」。
乗りこなすのには、自転車と同じくらいの十分な練習が必要です。
近所にスケートボードパークや人通りの少ない道路などの練習場所がないのであれば買わないほうが懸命です。
初心者にも優しいとされる横幅のあるデッキのおかげで、確かに足置きは良いです。
いいんですが、最初の頃は足が左右にぶれていても置けてしまいます。
一方でホイールベースが極端に短くなっているので、乗り味はちょっとピーキー。
横幅のあるデッキ幅も手伝って乗り始めは足の置き場所が安定せず、ぶれた足置きも手伝って、あっちへフラフラこっちへフラフラしていました。
曲がりやすさを左右するトラックのキングピンもギチギチに締めているにも関わらず、です。
左右に安定していないので、プッシュ(地面を蹴って進むこと)もなかなか安定しません。
わたしは1kmほどのジムから自宅までの道を汗だくになりながら帰宅しました。
ただしウィールの回転は非常にスムーズで1回のプッシュで相当な距離を進むことができます。
プッシュのときにバランスを崩しやすい初心者には優しい仕様です。
その反面、緊急停止ができないので慣れない間はスケートボードから飛び降りて緊急停止することになります。
無論スケートボードは無人の状態ですっ飛んでいくので、人や物にぶつかったりと事故のリスクがあるのに注意です。
サーフィンとかスノーボードをやっているから、完全初心者よりもすぐに慣れるのではないか?
と思ったのですが、現実はそんなに甘くはありませんでした。
ELOSスケートボード自体、通常のスケートボードをコンパクトにしたものなので、かなり癖はあると感じました。
本当に乗りやすいスケートボードは?
余談ですが、本当に初心者でも乗りやすいと感じたのはcarverのロングボード。
ELOSと比べるまでもなく超大型のボードなのですが、乗りやすさはELOSよりも良かったと感じます。
これはサーフィンの陸トレに使用するボードなのですが、ELOSの横幅と普通のスケートボード以上の長さがあります。
トラックもELOSと比べてグニャグニャですが、1時間ほど練習したらプッシュとターンくらいはできるようになりました。
ただ、めちゃくちゃ大きいし価格も高いのでELOSの代わりに日常使いできないと思います。
使うシーンを良く検討しよう
ELOSの品質は非常に高いです。
よく回るウィールに、天然素材のデッキ。初心者スケートボーダーには十分すぎるほどです。
一方で短いホイールベースでピーキーで不安定であることに注意しましょう。
幅広のデッキで足を置ける余裕が左右にあるため、スタンスが決まるまでは特に不安定です。
他にも自分が住んでいる道路をチェックしましょう。
パッチワークのようにアスファルトが継ぎ接ぎだらけだと、つなぎ目でウィールが引っかかります。
他にも水はけを良くするために道路が斜めになっていたする乗り心地が悪くなります。
道路の状態が悪いと、走行音がかなり大きくなるので、ELOSに乗る時間帯にも注意しないと苦情が来るかもしれません。
ELOSのポテンシャルは十分に高いですが、最初から乗りこなせると思って購入すると痛い目を見ます。
買ったはいいけれど、練習する場所がないとか、乗れるけど騒音がとんでもないとかだと宝の持ち腐れになってしまいます