まずは体にフィットさせましょう。
スポーツバイクの最初の改造
街乗りにスポーツバイクを買ったのにそのまま使っている人は多いです。これは大変もったいないことです。
スポーツバイクは必要に応じて色々調整できるように出来ています。
ゆったり乗れるように調整したり、よりスピードを出せるようにピーキーにしたりと必要に応じていろいろなカスタマイズができるのです。
しかもこういった改造はほとんどお金をかけずにカスタマイズすることができるのです!
今回は最初にやるべき3つの改造を紹介していきます!
必要な道具
今回必要な道具を購入するのに必要な経費は1000円です。必要な道具はすべて100均に売られています。
まず必要なのがマルチツール。十徳ナイフのようにコンパクトに収納されているツールキットです。
少し大きめの100均だったら100円から200円で売られています。
本格的な整備には力不足ですが、最初の道具としては十分です。
わたしは10年以上前に買ったマルチツールを今でも使っていたりします。
すこし大きめの100均に売っているので購入しておきましょう。
次にパイプカッター。聞き慣れないツールですが、これも100均に売られています。
こちらは300円ほどしますが、十分役に立ちます。
これはハンドルをカットするために使います。
300円で一生使える道具なのでサクッと購入しておきましょう。
小型マルチツール100円・大型マルチツール200円・パイプカッター300円と1000円以下で必要な道具が揃えてしまいます。
必要な道具を買いに100均に行きましょう!
ハンドル幅の調整
道具を買いましたか?それではパイプカッターの出番です。
最初にハンドル幅の調整をしていきます。
デフォルトのハンドルバーは小柄な人から大柄な人まで対応するためにかなり幅広めになっています。
ハンドルバーが広ければ広いほど腕の幅が広がり楽なポジションになるのですが、上半身に直撃する空気の量が増え、空気抵抗の元となってしまいます。
自分の肩幅と同じかプラス10センチほどを基準にハンドルをカットしてしまいましょう。
ハンドルバーを短くすることで肩が締まり、空気抵抗が少なくなり高速走行しやすくなります。
あまりハンドルバーを短くしてしまうと呼吸がしにくくなってしまう事があるので、夜様子を見ながら徐々にハンドルバーを短くしていきましょう。
また、ハンドルバーを短くすることでハンドリングがピーキーになります。
ちょっとハンドルを切っただけで鋭くコーナリングしてしまうことになりますので、ハンドル幅の調整は少しずつ行うようにしましょう。
都市部などの路駐の多発する地域ではギリギリまでハンドルバーを短くしたスポーツバイクをよく目にします(わたしも肩幅より狭いハンドル幅にしていました)。
これは路駐車両をかわすための走行車線にはみ出る幅を最小限に収めるための工夫です。
ハンドル幅を調整することで走行性能を上げることができますし、乗車ポジションがよりスポーティになって、ひと目見ただけで「スポーツバイクだ!」とかっこよく見えるのでおすすめです。
サドル高の調整
サドルの高さは走行性に直結する非常に重要な調整です。
体に合わないサドル高でスポーツバイクを走らせることは、自動車で言えば顎の下でハンドルを握り、アクセルをつま先で踏んで運転するようなものです。
幸いなことにサドルの高さは簡単に調整することが出来ます。
サドルの高さを割り出すのに一般的に用いられるのが係数法です。
これはサドルの中央からフロントギアまでの長さを自分の股下×係数で割り出す手法です。
一般によく見られるのが股下の長さ×0.85〜0.88の間の値です。
初心者ほど低い係数が、上級者ほど高い係数が適している言われていますが、ファビアン・カンチェラーラのようにかなり低めにサドルをセッティングして優秀な成績を残している選手もいるので一概に「この係数が最適!」と言えるわけではありません。
ただ、一つ言えるのがビンディングペダルでなければサドルはやや低めがおすすめってことです。
ビンディングペダルを使えばペダルと足が接続され、脚を踏むときだけでなく引くときも車輪に動力を伝えることが出来ます。
引き脚を使う時、サドル高が低いと引き代が少なくなり、引き脚がうまく使えません。
でも街乗りセッティングではビンディングペダルを装備したクロスバイクは少数です。
どうしても踏み足メインで走行することになるのでサドル高が低めのほうが効率的なペダリングが可能です。
不意に足もつきやすくなるので最初の頃は低めのほうがおすすめです。
ステム角・ハンドル高の調整
サドル高の他にも調整できるのがステム角とハンドル高です。
サドルと同様、乗り手が触れるのはサドル・ペダル・ハンドルですので、ハンドルの高さや角度は重要です。
ハンドルの高さや角度はヘッドパーツを分解することで調整が可能です。
ハンドルにはワッシャのようなパーツが複数組み込まれており、ワッシャを組み替えることでハンドルの高さを自由に調整できるようになっています。
ハンドル高を低くすることで前傾姿勢が深くなり、空気抵抗が少なくなり、高速走行により適してきます。
一方で前傾姿勢が深くなることで背筋や腹筋への負荷が強くなり、初心者には辛い姿勢となります。
ロングライドでは逆に疲れちゃうということにもなりかねませんので、スポーツバイク初めての人は程々の前傾姿勢にしておきましょう。
カスタマイズの基本は自分の体に合わせること
自転車を買ったらまずは自分の体にフィットさせるのが基本です。
サドルの高さを調整する人は多くてもハンドル幅を調整したり、ハンドルの高さを変更する人はあまりいません(というかスポーツバイク初心者だと調整できることを知っていない)。
自転車を自分の体にフィットさせると快適性もあがり疲れにくく走れるというメリットもありますので、最低限サドルの高さだけはしっかりと調整しておくことをおすすめします。
自転車の改造の後はしっかりとボルトが締まっているかどうか確認してテストランを行ってから公道に出るようにしましょう!