死ぬほどかんたんに組み立てられました。
Planck Keyboardとは?
Planck KeyboardとはOLKBから発売されている最大46キー格子配列(Ortholinear)キーボードです。
キーボード業界ではMini VanとかVoltex Coreに並ぶほどの有名キーボードです。
本来ならば、Dropなどでグループバイでしか入手できないキーボードなのですが、なぜか米国Amazonでキットが通常販売されていたので、購入を決意。
Planck Keyboardは自分で組み立てないといけないのですが、はんだ付けも不要で1時間もあれば組み立ては完了します。
自作キーボードデビューや40%キーボードデビューするのにおすすめのキーボードとなっていました。
組み立てに必要なもの
米国Amazonで販売されているキットだけでは完全なキーボードを組み立てることはできません。
Planck Keyboardキット以外に必要なものはキーキャップとキースイッチです。
キーキャップは国内からでも購入可能ですが、米国AmazonでPlanck Keyboardを購入するなら一緒にキーキャップを買ってしまうのもありでしょう。
キーキャップはキーボードの顔ですので、こだわって選びましょう。
少なくとも2Uのキーキャップが1つ、できれば2つ含まれているものを選ばないとキーレイアウトに支障をきたします。
わたしが購入したキーキャップはこちら。
こちらはKBD Fansから輸入しましたが、購入自体は大変簡単なのでチャレンジしてみてください。
次に必要なのが、キースイッチ。
キーキャップがキーボードの顔ならばキースイッチはキーボードの性格です。
カチッと押した感覚と音があるクリッキー、コトっとするタクタイル、スムースなリニア。色々あります。
キースイッチははんだ付けしないので、いつでも好きなキースイッチに変更できますので、気軽に選びましょう。
とはいえ、最大で46個必要なので結構な価格になります。
わたしのおすすめは日本国内からでも購入が簡単なリニアスイッチであるAlpacaスイッチ。
購入はこちらからどうぞ。
Alpaca スイッチ (10個)shop.yushakobo.jp
最終的に掛かった費用がこちら。
- PlanckKeyboard本体:15,147円
- キースイッチ:Alpacaスイッチ50個(4,400円)
- キーキャップ:$69.00(約7,500円)
合計:27,047円
決して安くはないですが、キーキャップをPlanck Keyboard専用のものにするとかでもっと安くすることは可能です。
Planck Keyboardの組み立て方
Planck Keyboardはrev6になってから組み立てが非常に簡単になりました。
まずはんだ付けが不要。ファームウェア書き込み済みという親切設計。
自作キーボードデビューにもってこいですね。
組み立てに必要な工具はドライバーとキットに付属する工具だけです。
キースイッチの挿入には失敗することもあるので、キースイッチの引き抜き工具があれば完璧です。
組立前にレイアウトを決めます。
Planck Keyboardは3つのキーレイアウトから選べます。
レイアウトに応じてスタビライザーの挿入場所が変わりますので注意です。
2x2Uの場合は最も外側の穴にスタビライザーを挿入し、1x2Uの場合は下記画像の場所にスタビライザーを挿入します。
2x1Uのキーレイアウトではスタビライザーは必要ありません。
スタビライザーの向きはこのようになります。
これはレイアウトに関係ありません。
スタビライザーの設置が終わったら基盤をケースに組み込みます。
まずは基盤をケース内に設置します。
USB-Cポートが左上に来るように設置します。
次にネジ止めするのですが、ネジ穴に注意してください。
ケース裏には7つの穴が空いているのですが、一つはリセットスイッチを押すための穴なので、下記画像のの穴にネジ止めを行います。
ネジ止めは無理やり締めすぎると基盤を割ってしまう可能性があるので、注意してネジ止めします。
ネジ止めしてすぐにプレートを設置することも可能ですが、よりタイトな噛み合わせを望むのであれば、ボルトをねじ込みます。
付属している金色のボルトを付属のツールでねじ込んでいきます。
この工程はスキップ可能ですが、基盤とケースがよりタイトに組み付けられます。
あまり力を加えてしまうと基盤の割れに繋がりますので、程々の力で締め付けるようにしましょう。
次にキースイッチを組み付けます。
キースイッチの足の向きに注意しながらキースイッチを挿入していきます。
キースイッチの端子がスペースキー側になるのが正しい向きです。
最初に4隅にキースイッチを入れておけば、キースイッチの挿入が楽になります。
キープレートの位置が決まったら銀色のボルトを使ってプレートを組み付けます。
何度も同じことを言うようですが、必要以上の力でボルトを締め込むと基盤割れの原因となりますので、無理やり締め込むようなことはしないでください。
ここまで済んでしまえば、後はキースイッチを挿入していくだけです。
最初にも言いましたが、キースイッチの向きに気をつけながらすべてのキースイッチを挿入していきます。
端子側が下向きであることに注意しながら挿入してきます。
しっかりと奥まで挿入しないとキースイッチは反応しないのでカチッとプレートと基盤にクリックを感じるまで挿入します。
1x2Uや2x1Uのキーレイアウトの場合は最下段のスイッチだけ上下が逆になることに注意してください。
気をつけないとキースイッチを破壊してしまします。
キースイッチの端子の向きと基盤のソケットの向きに注意しながらキースイッチを設置していきます。
すべてのキースイッチの組み込みが終わったらキースイッチが正しく動作するかの確認を行います。
このサイトにアクセスしてLanch the Testerをクリックします。
そうするとキーボードの動作テストが実施できますので、すべてのキーが正しく動作するかを確認します。
しっかりと挿入されているのに、反応しないキーは引き抜いてキーの足が折れていないか確認します。反応しないキーのキースイッチの端子が折れていることがほとんどです。。
1点注意なのが、レイヤーキーは反応しないということです。
レイヤーキーというのは下記画像でいうとVとMの下のキーのことです。
このキー2つはいくら押しても単体では反応しません。
このキーを押しながら他のキーを押すことで初めて入力と判断させれるので、注意してください。
それでももし反応しない場合は基盤の不良の可能性があります。
キースイッチのはめ込みが終わったらキーキャップをつけてPlanck Keyboardの組み立ては完了です!
後はキーマップを煮込むだけ
自作キーボードは物理的なキーボードが組み上がって終わりではありません。
自分が使いやすいキーマップに組み上げてこそ完了です。
キーマップの変更はQMKを使ってやるのですが、環境設定もプログラマ初心者では結構なハードルになるかと思います。
QMKの環境構築は解説するだけで一つの記事になってしまいますので、ここでは省略しますが、「QMK windows」などで検索すると死ぬほど検索が引っかかりますので、そちらを参考にしてください。
とはいえ、こんなに簡単に組み上がるキーボードはなかなかありません。
自作キーボードに興味ある人は、最初のキーボードとして最適かもしれません。