開放弦がビビるならナットを交換しましょう。
ベースの開放弦がビビる
ベースを数年間、触ってきたのですが、最近E弦(一番太い弦)の開放弦がビリビリと響いたような音(ビビった音)になりました。
低音を支えるベースで最もよく使う弦なので、ベース弦が原因なのかな?と思っていたのですが、新しい弦に変えてもビビった音になるので弦が原因じゃないみたい。
よくE弦のナット(写真の白い部分)を見てみると弦が簡単に持ち上がるくらいゆるゆるになっているではないですか。
ナットは0フレット目の役割をしていますので、こんなにユルユルになっていたら弦の振動を抑えられずビビった音になってしまいます。
原因がわかったら早速交換です。
ナットを買う前にすべきこと
ナットは通販などで購入できます。種類もたくさんあり、わたしはよく調べずに買ってしまい若干失敗してしまいました。
ナットを購入する前には適当でもいいのでナットの長さを計りましょう。
ナットには長さに種類があり、42mmや38mmなどがあります。サイズ違いを買ってしまっても使えないことはないのですが、やっぱり使いにくいので、ちゃんと計っておきましょう。
わたしは長さを計らずにナットを買ってしまったので、見事にサイズの異なるナットが届きました。
これはこれで使えそうなので、そのまま使いました。
ナット交換の方法・必要なもの
古いナットの長さを計ってそれと同じ長さのナットを購入しましょう。多くは1,000円位で入手することができます。
それではナットを外します。指板が欠けないように慎重に行います。
本来なら指板をマスキングテープで養生したりして、ショックレスハンマーでコンコンと叩いて外します。
わたしの場合、すでにナットがグラついていたので指でグイッとするだけで簡単に外れました。まさか両面テープでくっついているとは思いませんでした。
指板の方にも古い接着剤が残っていると、新しいナットがうまく接着できないので細いマイナスドライバーなどできれいにしていきます。
接着剤をきれいに取り除いたらナットをセットして、おおよその場所のあたりを付けます。
わたしは間違って長いナットを買ってしまったので、かなりはみ出てしまっています。ベースギターは高音の弦はあまり使わないので、1弦のほうにずらして接着することにしました。
接着には瞬間接着剤を使用します。
わたしが使用したのはアロンアルフアです。おすすめしないのがゼリー状などの厚みが出てきてしまう接着剤です。
厚みがあるとその分、接着力が増すように思えますが、弦高に影響があるので避けたほうが無難です。
ちなみにナットは牛骨製でしたが、普通にバッチリ接着できました。
正しいサイズのナットを購入していたら、あとは弦を貼るだけでOKです。
追加作業:ナットの調整
太い弦を使っていたり、わたしのように長さの異なるナットを購入したしまった場合はヤスリで調整します。
ナットは簡単に削れるので削りすぎないように気をつけて優しく削ります。
太い弦を使っていたりするとナットの溝に合わないときがありますので、その場合も溝を軽く削ります。
ビビリ音は簡単に修理できる!
ナット交換自体は非常に簡単です。弦を外し始めてから10分程度で作業を完了することができました。
サイズピッタリのナットだったら5分くらいで終わっちゃう作業です。
弦は消耗品だってわかっていましたが、ナットも自然と摩耗していくとは知りませんでした。弦よりも長くは持ちますが、
ナットが原因のビビリは開放弦のときだけ発生するのでわかりやすいですが、どこかのフレットを抑えているときだけ発生するビビリ音はネック反りの可能性を疑いましょう。