サーフィン(ロングボード)とは全然違うと思いきや…?
サーファーから見たスノーボード
わたしはスノーボードにハマる前まではサーフィン(ロングボード)をやっていました。
なお、サーフィンには自分の背丈よりも大きいロングボードと背丈と同じくらいのショートボードに別れます。
実際にスノーボードをやる前は「まぁ同じ横乗り系スポーツだし、すんなり上達できるかも」って思っていたのですが、現実はそんなに甘くはありませんでした。
サーフィンの感覚で乗りこなそうとすると全く板の制御が効かず、転んでばかりいました。
サーフィン、特にロングボードだと比較的ゆったりとした感覚でテイクオフやターンをしますが、スノーボードだと雪面に応じて重心移動やターンを細かく行わないといけません。
足から伝わる振動や衝撃を感じて「ずいぶんと忙しいスポーツだな…」と思いました。
一番違ったのが重心の高さ
スノーボードをしばらくロングボードの感覚で楽しく苦しんでいると、唐突に重心の位置がサーフィンとロングボードでは全く違うものだと気づきました。
ロングボードでは頭に紐を付けてぶら下げられているような感覚で重心高めで体をリラックスさせていました。
ターンもこの腰高の姿勢で行います。
まさにこういった姿勢と体の弛緩具合を理想としてサーフィンの練習をしていたのですが、スノーボードでは全く別の姿勢が必要でした。
重心は低く、ターンの時はエッジを雪面に切り込む意識をしなければダメだと気づくのにしばらくかかりました。
重心の感触はノーズ側の手でつかむ
スノーボードとサーフィンでの重心の感覚の違いを感じるのに一番しっくり来たのが、ノーズ側の手のひらの向きです。
レギュラーなら左手、グーフィーなら右手です。
ターンの時、そのノーズ側の手のひらが下を向くのがスノーボードやショートボードのサーフィン、上を向くのがロングボードなのです。
手のひらが下を向くと自然と胸が閉じ、低重心の姿勢になります。
逆に手のひらが上を向くと胸が開き、重心が高めの姿勢になります。
もちろん波や雪質の状態によってはロングボードでも手のひらが下を向くことがありますが、わたしは重心の違いを感じ取りました。
ちなみに、わたしはこの感覚をつかめるまでは手のひらを上にしてターンをしようとして、簡単にすっ転んでいました。
やってみると驚くほど簡単に転びますので、お試しあれ。
非圧雪ゾーンはかなりサーフィンに近し!
手のひらで重心と姿勢の関係がなんとなくわかると一気にターンができるようになり「サーフィンとは全くの別物だけどオフトレにはなるな」という感覚でスノーボードを楽しむようになりました。
滑りにも余裕が出てきて非圧雪ゾーンを初体験したとき、「これだ!」って思ったんです。いつものポイントの太平洋の上にいるような感覚です。
非圧雪ゾーンの滑りがかなりサーフィンに近い感触だったんです。
フワフワのパウダースノーの上ではロングボードのときと同じ体勢でサーフィンに近いスノーボードを楽しむことができました。
スノーボードとサーフィンは仲良しです
サーフィンのショートボーダーならば、スノーボードとかなり感覚が近いと感じるでしょう。
わたしにスノーボードをおすすめしてきたサーファーもショートボーダーでした。
やはり海でも山でも横乗り系スポーツは楽しいですね。
特にスノーボードはパドルで沖に出なくていいし、波待ちもないのですごく快適です。
サーフィンはサーフィンで海という大自然の胸を借りられるのは他のスポーツにはない魅力です。
スノーボードとサーフィンは全く同じではないですが、相性の良いスポーツです。
冬のサーフィンよりもスノーボードのほうが温かいですので、興味のあるサーファーはぜひトライしてみてはいかがでしょうか?