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汚れたHappy Hacking Keyboardを分解してピカピカに掃除する方法

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キレイなキーボードは素敵です。

毎日使うHHKB

自作キーボードの沼にハマるまでは、HHKBを毎日使っていました。購入してからもう5年目になりますが、故障の片鱗は見えることなく、元気に動作しています。

ですが気になるのがその汚れ。キーボードの近くでお菓子なんかを食べていたので、汚れが目立ちます。気づいた時にエアブロアで汚れを吹き飛ばしていたのですが、どうもそれも限界。キーキャップの汚れも、隙間から見えるプレートの汚れも目に付きます。

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よくぞここまで汚れたもんだ…

職人の道具はいつでもキレイなもの。今回はHHKBをキレイにしていきたいと思います。


用意するもの

今回は基盤をむき出しにするまでの分解は行いません。基盤内部まで汚れてしまうことは稀ですので。必要な道具としては下記のものがあります。

  • キープラー
  • 中性洗剤
  • エアダスター
  • ウエットティッシュ
  • 綿棒

これだけでHHKBを新品同様のピカピカにすることができます。全部揃えても、2,000円ほどでそろいます。それではキーキャップを外していくところから始めていきましょう。

キーキャップ編

ずはキーキャップを全部引き抜いていきます。指で引き抜くのはかなり無理があるので、専用のものを使いましょう。おすすめはfilcoのキープラーです。キーキャップ側面をつかまないので、傷が入りにくくなっています。

すべてのキーキャップを引き抜いていくのですが、スペースキーには注意してください。スイッチの下に小さなスプリングが入っています。なくさないように注意しましょう。無くすと悲しいことになります。

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とても大事なスプリングです。

すべてのキーキャップを引き抜いたら中性洗剤で洗っていきます。私はザルにあげてガシャガシャと雀牌のごとく洗っていきます。あまりに激しくガシャガシャやるとキーがかけたりするかもしれませんので、優しく行いましょう。汚れがひどい場合は一つ一つ丁寧にスポンジなどで磨いていきます。

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中性洗剤で優しく洗いましょう

キーキャップの洗浄が終わったら軽く水気を切って乾燥させます。キーボードは電子機器ですので水分は天敵。しっかり乾燥させましょう。私は換気扇が回っているお風呂場に半日程度放置しました。天日干しにするのはおすすめしません。紫外線によるプラスチックへのダメージがあるためです。

 

プレート編

次にプレートを掃除してきます。汚れが最も酷い部分です。まずは吹き飛ばせる汚れやゴミをエアダスターで掃除していきます。

室内でやるとゴミが舞って大変なことになりそうだったので、お外で行いました。

 

キーキャップを外すとこんなに汚れたプレートが…オフィスでしか使っていないのに、こんなにも汚れていたんですね😱😱😱

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汚れすぎて閲覧注意かも

エアダスターで飛ばせない汚れはウェットティッシュなどで拭き取っていきます。ここまでの作業でだいぶキレイにはなるのですが、ここは徹底的に行きましょう。綿棒などを使って細かいところまでキレイにしていきます。

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どんなに細かい汚れも見逃さないのだ

もともとの色が黒なのでわかりにくいですが、結構汚れています。しっかりとキレイにしてあげましょう。頑固な汚れはウェットティッシュに包んだ爪楊枝でこすればきれいになります。

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たとえ見えなくとも徹底的にきれいにするのだ。

きれいになったプレートはまるで工場出荷状態に戻ったかのようです。鏡のように磨き上げられて満足しています。プレートはタイピングしているときにあまり見えませんが、見えないところでも手を抜かないのがプロってもんでしょう?💪💪💪

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プロの道具は見えない場所もきれいなのだ。

 

再組み立て編

キーキャップの洗浄と乾燥が終わったら再組み立てに移ります。大きめのキーである左シフトとエンターキーはカチッと鳴るまでしっかりとはめ込みます。スペースキーのスプリングも忘れずにはめ込んで完成です。

全体の作業時間は丸一日以上かかりました(キーキャップの乾燥時間のため)が、実作業は30分もかかっていません。それなのにこのピカピカのキーキャップに生まれ変わらせることができました!

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ピカピカの状態に戻り(Return)しました!

洗浄してわかったのですが、キーの塗装は全く剥げておらず、まだこの先10年くらいは使えそうな感じです。ただし、スペースキーのいつも親指で叩く部分が若干つるつるしてきていました。


良い仕事は良い道具から

職人の道具は使い込まれていても汚れてはいません。普段仕事や趣味に使う道具にも同じことが言えるでしょう。キレイなキーボードでタイピングをするのは気持ちのいいことです。

1年に一回くらいは使っているキーボードをピカピカにしてあげるのはいかがでしょうか?