これは実質、彼とカレットなのでは?
上野さんは不器用
上野さんが発明したひみつ道具で結局は、からかわれるみたいな。かわいい絵面から繰り出される、ちょい下ネタなラブコメ(一方通行)な漫画です。メインヒロインは田中くん。
作者tugeneko氏による引き算されたポップな絵柄から繰り出される独特な会話劇。久米田康治的な直線でザクッと描くような感じとは別の方向性ですが、こういったタッチの漫画は大好き。
上野さんは自分が作った発明品で田中くんに告白させようとするんですけど、その発明品の方向性が明後日の方向を向いているのもこの作品の魅力。毎号毎号よくこの手の発明品を思いつくなぁってのも別の意味で感心してしまいます。
だらぁ!!?
Image:上野さんは不器用 第01巻
上野さんはとても表情豊か。しか巻を重ねるにつれてどんどん表情のバリエーションが増えていっています。今やツインテールも犬のしっぽのように動くようになります。
個人的ベストショットが上にあげた「だらぁ!!?」三白眼の上野さんかわいい。こんなにかわいいのに、文脈としては体臭を完全無臭化するサプリを発明して服用した上野さんが田中くんに足のニオイを責任吸引させ、田中くんが「全然 臭くない!!」って反応したときのシーン。
嬉しいから「でしょ!?」とか「だろ!?」とかが混ざってしまって「だらぁ!!?」になっちゃうあたり超かわいい。
上野さんの将来…
ストーリーとしては中学校(!)の理科室での出来事を1話完結にした漫画なんですけど、オチが上野さんが発明を逆手に取られてテレテレになって終わっちゃうっていうワンパターンと言えばワンパターン。
それでも面白さが続くのは発明品のぶっ飛んだ方向性と、これまたぶっ飛んだ田中くんの発想&行動。調べてみてわかったんですけど、上野さんは中3で田中くんは中2だったんですね。ってことは上野さんは田中くんより早く卒業しちゃうんだろうか…
もしかしたらサザエさん時空なのかもしれませんが、それならそれでマンネリににならないかってもも心配。作者の発想力がぶっ飛び続けることができればいいんですが…
この本を読んでみて
上野さんは不器用を読んでみて、からかい上手の高木さんの真逆を行ってるような作風だなって思いました。残念ながらからかい上手の高木さんの方は読んだことないんですけど、からかわれ上手の上野さんってタイトルでもそこまで違和感ないのかなって。
アニメ化も決定されている、上野さんは不器用。tugenekoワールドがお好きな人なら読んで損はないですよ。びしゃもんも出てきますよ!