PCを操作す時に不可欠なキーボードとマウス。
ブログを書くときや仕事で書類を作るときなど公私問わず使うことが多いこのキーボードとマウスですが、マウスを使う時は必ずキーボードから手を離さないといけないという制約がどうしても我慢できなくなってきたのでした…
意外と取っ付きづらい?トラックポイント付きキーボード
マウスに手をのばす必要があるのなら、キーボードにマウスの機能を乗っけてしまえばいいじゃない!っていうデザインのキーボードがあります。
それがThinkpadシリーズで採用されているトラックポイントが付いているキーボードです。
キーボードのghbのあたりに赤いポッチがあってそれを使ってマウスカーソルを操作します。
Thinkpadのノートパソコンと言えばこの赤ポッチがトレードマークだと思っているのは私だけではないはず。
でも意外とこのトラックポイント(赤ポッチ)を使わずに普通のトラックパッドを使っている人が多いです。
確かに力加減が微妙で思ったところにカーソルが行かないでイライラすることも…
でもトラックポイントを思いのまま扱えるようになると驚くほど作業効率が上がるのでtとてもおすすめです。
買ったのはThinkpad Keyboard!
今回私が購入したキーボードはThinkpad トラックポイント・キーボードです。
※英語配列ですご注意を
Bluetooth接続のものも出ているようですが、会社で使用するので有線のものにしました。
マイクロUSB接続なので他のケーブルでも代用できます。
ケーブル一本でキーボードとマウスをコントロールできるのでポート数的にもお得ですね。
Bluetooth接続のものはこちら↓
ちなみにISS、国際宇宙ステーションで使用されているコンピュータはすべてThinkpadということらしいです。
この動画にもちょくちょくWindows7のスタンバイ画面のThinkpadが写り込んでいます。
なぜThinkpadなのかというとこのトラックポイントがあるからです。
無重力空間ではマウスを操作しようにもふわふわ浮いて操作できないですもんね。
それではこのトラックポイント付きキーボードを半年間使ってメリット、デメリットを振り返ってみます。
他のキーボードにないトラックポイントのメリット、デメリットとは?
メリットその1!机が広くなる!
トラックポイント付きキーボードを使うとマウスを使わなくて済みます。
そうなるとキーボードの右側が定位置なマウス用の場所を必要としなくなるので机が広くなります。
私は今までマウスが陣取っていた場所にA5サイズのメモ帳を置いているので、考えをまとめる時なんかはペンに持ち替えてサササッとメモをまとめることができます。
他にも飲み物を近くに置けたりと机が広々となりました。
マウスがいかに机の上で場所を占有するデバイスだったのかよくわかりました。
メリットその2!手をホームポジションに固定できる!
キーボードのホームポジションといえば左右の人差し指がFとJのキーの上にある状態ですよね。
マウスを使っているとわざわざ右手をエンターキーを乗り越えるほど大移動をして操作、クリックをする必要がありますが、トラックポイントだと人差し指を1センチ動かすだけでマウスカーソルを操作できます。
この恩恵は買う前に想像していた以上に大きく、作業効率をぐっと向上させることができました。
「マウスを操作してホームポジションに戻る」という数秒の動作ですが、1日に何百回と繰り返す動作ですので、1日を通じて結構な作業時間を省略できます。
メリットその3!サボっていてもバレにくい!
ダメな社会人です。
でもダラダラ作業しているときって右手がずっとマウスに伸びていて「あっ、こいつサボってんな」とパッと見でバレてしまうのですが、トラックポイントキーボードだと常に両手はキーボードの上にあるので、普通に見ると作業しているように見えてしまいます。
その実、小窓に開いたGoogle Newsを操作しているのであった…
メリットはこれくらいにして、ここからはデメリットです。
デメリットその1…慣れるまでが超苦行
これはしょうがないと割り切って乗り切るしかないのですが、最初の2週間位はトラックポイントで操作したマウスカーソルが明後日の方向に飛んでいったり、数ピクセルずれたところに止まったりしていらいらが蓄積します。
だからといってマウスを横に置いて「無理だったら使おう」とか甘えた考えはだめです!
すぐ横にマウスがあったら今までの習慣で右手が無意識に伸びてしまいます。
そうなったら操作感覚の習得がどんどん遅れてしまうのでトラックポイントつきキーボードを買ったらマウスを窓から投げ捨てる勢いでマウスケーブルを引っこ抜きましょう。
ただし、本当に投げ捨ててしまうのはやめておきましょう。
他の人が自分のPCを触る時に「マウスどこ?えっこの赤いので操作すんの?」となってしまいます。
デメリットその2…パワポ操作が超大変
パワポやフォトショップ等のイラストを扱うような複雑なマウス操作を求められる作業にはトラックポイントは向いていません。
そういった作業にはマウスやペンタブの方が向いていることは素直に認めます。
でもコーディングや文書作成メインのお仕事ならばきっと大丈夫!
デメリットその3…ミドルクリックが使用不可になる
マウスのミドルクリックを多用する人には死活問題ですよね。
私もミドルクリックはよく使っていたのでこれには困りました。
Thinkpadのドライバをインストールして簡単スクロールを有効にするとミドルクリックボタンを押している間にカーソルを動かすとスクロールができるようになります。
でもその代償としてミドルクリックが無効化されてしまいます。
私はそれが許せなかったので、その設定を使っていません。
ではどうやってスクロールするのかというとカーソルを動かしながらミドルクリックボタンを押すとスクロール判定になるので、このテクニックを使っています。
最初はカーソルを動かしながらミドルクリックをするという操作に慣れなくて何度もミドルクリックを暴発していましたが、慣れとは恐ろしいもので今や普通のマウスホイールより高速にスクロールできるようになりました。
デメリットその4…こいつの存在
Thinkpad Keyboardは少々特殊なキーレイアウトになっています。
例えばCtrlキーの位置。普通のキーボードだと左下にあると思いますが、Thinkpad KeyboardはFnキーになっています。
私は存在自体が罪であり善良な人達への罰であるCaps lockとか言う世界で一番不要で罪深いキーにCtrlキーをリマップしているので困ったことはないです。
でもこいつだけは許せない。
こいつ
こいつ
こいつ
PrtScてめェーだよてめェー
ここにPrtSc(スクリーンショットキー)があるせいで右Winキーが省略されています。
さて、考えてみましょう。1日にWinキーとPrntScrキーを押す数はどっちが多いか?
スクリーンロックのショートカットのWin+Lをする時にわざわざ左手と右手でWinキーとLキーを押さなければいけないというわけの分からないことになっています。
レジストリをいじって退場してもらいたいのですが、スクショをとらないこともないので非常に悩ましい問題です。
そのくせ、なんでPauseキーがどこにもいないんですかねぇ!
クセは確かにある、それでもおすすめできるトラックポイント
トラックポイント付きキーボードは現状ThinkpadのキーボードかメカニカルキーボードのTEX Yodaというキーボードしかありません。
TEX Yodaはかなりマニアックな商品なので気軽に購入できないです。(組み立てにはんだ付けが必要)
そういうわけで普通に購入できるのは現状、Thinkpadキーボードだけになっています。
最初の数週間はままならないマウスカーソルにいらつくこと必至ですが、一度操作感をつかんでしまえば普通のマウスと同じかそれ以上の楽さでカーソルを操ることができます。
記事内ではデメリットのほうが多くなってしまいましたが、机が広くなるということ、両手が常にホームポジションにあるということはきっと想像する以上に便利で効率的なことなのでキーボードを新調する時はトラックポイントに挑戦してみるのもありですよ!
※こちらは日本語配列です。