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Fitbit Charge 2レビュー:多機能過ぎない、ちょうどいい活動量計

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Fitbit Charge 2を購入してそろそろ1ヶ月になります。
お風呂やシャワーの時以外は、ずっとFitbit Charge 2と一緒にいます。
この1ヶ月を振り返りつつレビューをやっていきたいと思います。

機能に過不足なく、バランスがいいデバイス

Fitbit Charge 2についている機能は一般的な活動量計と大して変わりません。
心拍数が付いているので消費カロリーが正確に計測でき、脂肪燃焼、有酸素運動、ピークの運動強度がとれます。

だからといって心拍数に応じたトレーニングメニューを組んでくれたりトレーニング中に「目標心拍数に達していませんよ、もっと自分を追い込んで!」なんて口出ししてきません。
唯一「1時間1歩も歩いていないですよ」という通知が来るくらいです。
別にそれを無視したとしても何にもないですが。

要はFitbitを付けているからといって、あれこれ言わずに静かに活動量を計測してくれているんですね。
情報が欲しかったらアプリを開くと欲しい情報が一発で手に入ります。

活動量計にはデバイス一つですべてをカバーしようと頑張るデバイスもあります。
もちろんそちらのほうが高機能でパーソナルトレーナーが常に控えている様な状態です。
でも「そこまでの機能は欲しくない」とか「日常生活に馴染むデバイスが欲しい」という人にはFItbit Charge 2はピッタリなデバイスです。

Fitbitがやることと、アプリ側でやることがきれいに整理されていて、何時も腕についている小さなデバイスが決して出しゃばることがなく、機能的にも見た目的にも無駄がありません。

会社でもFitbitを付けているのですが、スーツにも浮くことなく、バンドを変えればどんなシーンでも完璧にフィットとまではいかなくとも、浮くことはないでしょう。

心臓って意外と”動いてる”

Fitbitを購入する前までは心臓って3つのモードしかないと思っていました。
「睡眠、安静時モード」、「ちょっと動いてるモード」、「スポーツモード」の3つです。
でも心臓って椅子に座っている状態から立ち上がるだけでも敏感に反応します。
心臓って自分の行動を逐一わかっていて、必要な血液を送り出していたんだなぁとすごく感心しました。

また、スポーツのシーンでも心拍数は新しい基準をもたらしてくれました。
例えばランニングですが、Fitbitを買うまでは「時間(速さ)と距離」という2つの基準でしかランを見ることができませんでしたが、そこに「心拍数」という新しい基準が加わり、ランの見方に深みが出ました。

「おっ、今日は平均心拍数130/分でなかなかいいタイムが出たじゃないか」とか「今日はずっと脂肪燃焼ゾーンからはみ出さずに走れたぞ」なんて自分の走りを見直すことができるようになりました。

心拍数によって消費カロリーをより正確に計測できるので減量中の人なんかにもぴったりだと思いますよ。

運動を促すちょっとした工夫も

無機質に「あと184歩歩いてください」なんて言うことをFitbitはしません。
「ちょっと歩きませんか?」「いいかんじです」とフレンドリーな通知をささやかなバイブで知らせてくれます。
ちょっと馴れ馴れしい気もしますが悪い気はしません。

また、運動量に応じてバッチをプレゼントしてくれます。
10,000歩歩いたとか階段を10階分登ったとか細かい所でお祝いしてくれるのでモチベの維持にもつながります。

運動の履歴はバッチリトラッキング

運動やエクササイズのトラッキングはお手の物です。
特にFitbit Charge 2からはGPSが内蔵されているので、移動の履歴がしっかりと取れています。
GPSの精度としてはまぁ普通。といったところでしょうか。

例えばこれは自転車で最寄りのクライミングジムまで行ったときのグラフなのですが、移動速度や平均心拍数、運動強度の分布、消費カロリーなど記録されます。

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心拍数のグラフはこのように記録され、その時の運動の強度がどれ位だったのかひと目で知ることができます。

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消費カロリーはこんな感じです。

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充電は基本的に意識しなくていいレベル

充電は公式で5日持つらしいですが、多分それくらいは持つと思います。
2泊3日の旅行にFitbitをつけて行ったのですが、家に帰ってきた時点でバッテリレベルが30%程度に落ち込んでいました。

公式5日ということですが、精神的な安定を求めるのであれば4日を超える旅行ならば充電ケーブルをもっていきましょう。

普段は風呂やシャワーをあびている間に充電しています。
風呂上がりには100%充電になっているので、充電を意識する事はありませんでした。

傾きセンサや食べ物DB、通知機能には改良の余地あり

Fitbitはよくできたデバイスですが完璧ではありません。
腕時計のように手首をさっと傾けたくらいでは「時計を見たい」と判断してくれません。
少し大げさに腕を動かさないと文字盤が表示されないのはちょっともどかしいですね。

そして最も使えない機能であるバーコードスキャン。
これはFitbitアプリのカロリー収支を量るための機能なのですが、無駄機能。
ただの飾りです。
サラダチキンのバーコードをスキャンしてみても「検索にヒットしませんでした」の表示が。
最初の1周間は頑張ってバーコードスキャンを試してみたのですが、ヒット率は冗談抜きで「0%」でした。
食品名をタイプするとちゃんと出るのでDBにはあるようです。

また通知機能があるのですが、通知されるのは電話の着信だけ。
LINEの通知などはFitbitに届きません。
AndroidならばサードパーティーのアプリをインストールすることでLINEの通知をFitbitに送ることができませすが、iPhoneでは不可能です。
ですので通知機能も実質お飾りだと思ったほうが無難でしょう。

あと、深呼吸を促す謎機能もあるのですが、スマホのタイマーを利用したものと何が違うのか理解できなかったので1回か2回くらいしか使ったことありません。

多機能過ぎない、ちょうどいい活動量計

最後の方は酷評しましたが全体的に良くできたデバイスです。
私が今年購入したモノのうちで5本の指に入るくらいの満足度ですよ。

今までの活動量計っていかにもスポーティーでアクティブな人達が付けているイメージだったのですが、Fitbit Charge 2は主張過ぎないデザインでどんな人にも似合うのではないでしょうか。

えぇ、たしかに最初についているシリコンバンドは少々安っぽいし、ビジネスシーンにはそぐわないかも知れません。
ですが、Fitbit Charge 2はいろいろな交換バンドが用意されています。

私は会社でも使う予定だったので、金属バンドに交換しました。
ガラッと印象が変わっていい感じです。

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交換も簡単に行えるのでジョギングに行くときはさっとシリコンバンドに交換できます。

Fitbit Charge 2は生活習慣を見直したい、自分の消費カロリーを正確に知りたいなんて人にはもってこいのデバイスです。