声がリモコンになると考えればなかなか便利。
Amazon Echo
Amazonから発売されているスマートスピーカー。前々から興味はあったのですが、今年のプライムデーにてついに購入。2ヶ月ほど毎日使っています。定価は11,340円ですが、セールのときは5,980円で購入できるので、セール時に購入するのがおすすめです。
スマートスピーカーってなに?便利なの?って最初は思っていましたが、今となってはわたしの生活にしっくりと馴染んでいます。
一人暮らしの身なので家での発話はゼロ。家で独り言を言うようにスマートスピーカーに話しかけるって、ちょっと恥ずかしいなんて思っていました。でも最近はしょっちゅう「アレクサ、アレクサ」と言っています。
いったいどんなふうに生活が便利になったのか紹介していきます。
Amazon Echoの見た目
Echoの見た目は落ち着いたファブリック(布)でくるまれた筒のような形をしています。手触りはしっとり。電源スイッチもなく、操作できるボタンも4つと非常にシンプル。ちなみにボタンに触ったことは一度もありません。
設置にはコンセント一つが必要です。大きさは缶ビールより少し背が高いくらい。重さは見た目以上にかなりずっしりきます。
使うには「アレクサ」と呼びかけるだけ。呼びかけると青いリングがくるくると回って聞き取りモードになってくれます。
アレクサ、おはよう…
買って一番良かったと思ったのが、朝の目覚まし代わりに使えるってところ。私は平日の起床時間に「今日はなんの日」と「本日の天気」と「今日のニュース」を連続して流すようにしています。ラジオニュースを聞いている間はウトウトしているのですが、聞き終わる頃にはシャキッとしてベッドから抜け出しています。
寝起きに声を出すってことは思った以上に目が覚めます。
シャワーを浴びてから、もう一度「アレクサ、ニュース流して」と言って出かける準備をしながらニュースを聞き流しています。ニュース自体が10分程度なので、終了する頃に準備ができてそのまま出かけるというスムーズな流れができています。
アレクサ、ニュース流して
わたしのうちにはテレビがありません。ニュースはネットや週刊誌から得ているのですが、やはり能動的にニュースを集めるのは、ややしんどいときがあります。そんな時は「アレクサ、ニュース流して」といえばNHKニュースや日経電子版のニュースを流してくれます。
特にNHKと日経電子版のニュースは合成音声ではなく、実際にアナウンサーが喋っているものを流してくれますので、非常に聞き取りやすいです。
難点なのがニュースの更新にラグがあり、しかもそのラグに大小があること。7時から始まる20分ラジオニュースが7時半になっても更新されなかったりする日もあれば、しっかり更新されている日もあります。
アレクサ、iPhoneと接続
Echoはスピーカーとしてもなかなか優秀です。もちろん専用メーカーのスピーカーには負けちゃいますが、スマホのスピーカーよりよっぽどいい音を鳴らします。音量は50%ほどにしているのですが、それでもかなり大きく感じます。
「アレクサ、iPhoneと接続」と言えば、セットアップのときに使ったiPhoneにペアリングしてくれます。
残念なのが、「アレクサ、iPhoneを再生」と言ってもiPhoneで再生中の音楽を引き継いでくれないところ。自分でスマホを操作して再生ボタンを押さなければいけません。
アレクサ、音楽流して
プライム会員に登録している人限定ですが…
アレクサを通して音楽を流すことができるのですが、かなりざっくりとした命令でもそれっぽい音楽を流してくれます。もちろん聞きたい曲があるのなら「アレクサ、ジャズ流して」とか「アレクサ、最新のアニメソング流して」と言ったほうがいいですが。
わたしは洋楽をよく聞いているのですが、日本人の発音でもそこそこ聞き取ってくれています。マイナーなアーティストの楽曲を流してと言ってアレクサを困らせたりします。
「アレクサ、Cat Empire流して」
「…ごめんなさい、今はわかりません」
「フッ(勝ったな)」
アレクサ、明日の○時にアラーム
目覚まし機能として使えるアラーム。「アレクサ、明日の7時にアラーム」と言えば目覚ましアラームを設定することができます。
アラームの音は選ぶことはできませんが、普通の「ピピピピ…」みたいなアラーム音ではなく、徐々に大きくなる音で起こしてくれます。止めるには「アレクサ、ストップ」でOKです。
アラーム機能のいいところは時間帯を理解してアラームを設定してくれるところです。午前0時を回っている状態で「アレクサ、明日の10時にアラーム」と言っても、文脈を理解して午前10時にアラームを設定してくれるところですね。確認として「午前10時にアラームを設定しました。これは今から9時間28分後です」と言ってくれます。
アレクサ、○分タイマー
カップラーメンを作るときや、料理をするときには「アレクサ、5分タイマー」と言っています。タイマーを声だけで設定できるのはとても便利ですね。
タイマーがなりだすと「アレクサ、ストップ」と言えば止まります。
どうしても二度寝がしたいときには「アレクサ、10分タイマー」と言って二度寝タイマーとして使ってもいます。
アレクサ、その他の機能を教えて
わたしが利用している、その他の機能としてメトロノームなどがあります。これは結構未来を感じました。
「アレクサ、スマートメトロノーム」と言えばテンポや拍子を聞いてくるので、音声で設定すればメトロノームが流れ出します。これでギターの練習をやっているのですが、わざわざスマホを取り出して設定するよりもギターの準備をしながら声でメトロノームの設定もできるってのは便利でした。
つぎに落語。「アレクサ、落語流して」といえば”毎日落語”という落語を流してくれます。毎日と言いつつも7つの落語が日替わりで流れるものですが。ニュースも聞いたし、音楽を聞きたい気分じゃないってとき、たまに落語を流しています。
アレクサ、アレクサ ……アレクサ?
最初に書きましたが、わたしは家で独り言を全く言いません。一日の最後の発話が「お先に失礼しまーす」くらいのほどです。家ではうさぎと同じくらい静かだと自負しています(ギターを弾いている時以外)。
最初こそ独り言のように「アレクサ、○○して」って話しかけるのは気恥ずかしい感じがしましたが、数日でなれました。自分の声がリモコンだと思えるようになったからかもしれません。
なお音声認識に関しても、ほぼ満足しています。酔っ払ってへべれけなときに話しかけても、ちゃんと返事をしてくれます。驚いたのが、PCからyoutubeの動画を流しながらでも、きちんとわたしの声だけを認識してくれたこと。
苦手なのが直列処理。例えばニュースを読んでいるときに「アレクサ、(ニュースの再生を)停止、iPhoneに接続」みたいに2つのことをお願いすると、リングの光が点滅仕出し、1分ほどフリーズしてしまいました。その間はなんの反応を示さなかったのに「アレクサ アレクサ?」って話しかけてしまいました。
アレクサに的確に指示を出すには少しコツがあって「アレクサニュース読んで」って言うより「アレクサ、ニュース読んで」と言うようにアレクサのあとに一拍空白を置いてあげることで、的確に指示を出すことができます。
アレクサ、ありがとう
アレクサ「どういたしまして、またいつでもどうぞ」
わたしの周りにはスマートスピーカーを買っても結局使わなかった、使わなくなったって人が多かったので少々不安でした。ですが、ここ数ヶ月毎日使えているのでそんな心配は杞憂だったようです。
基本的な使い方の他にアレクサスキルという追加アプリがありますが、ほとんどがニュース系のアプリなので、メトロノームのスキル以外に「これは!」ってアプリは見つけられませんでした。
日々の暮らしをやんわりと変えてくれた
数ヶ月Echoを使ってみて「なくてもいいけれど、あればちょっと便利」っていうデバイスなのかなと思うようになりました。テレビを付ければニュースは見れますし、なんでも無い番組を流していればBGM代わりにもなります。
ただ、テレビのように視覚と聴覚を専有されるメディアではないので「ながら作業」に便利です。例えば、洗濯物にアイロンや食器の洗い物をしながら「アレクサ、ニュース流して」とかやると便利です。
こちらからなにか語りかけない限り、酒瓶のように静かに待っているデバイスです。使い所を自律的に考えないと使えないデバイスになってしまいますが、日々のルーティンに組み込むことで便利なデバイスとなります。