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新生活を始める人へ!家賃交渉を有利にすすめる方法

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家計で最も大きな比率を占めるのが家賃です。
特に賃貸物件ですと家賃が月々の出費の中で一番大きいでしょう。
「家賃があと1万安ければどんなに楽だろう…」と思ってしまうほどです。
私は家賃交渉をして1万円家賃を安くしてもらいました。
この記事では家賃交渉を上手にすすめる方法を教えていきます。

時期は超重要

1月〜3月で物件を探していて家賃交渉をするのは、ほぼ不可能です。
この時期に「〇〇円安くなりませんか?」と言っても、大家さんは「あっそ、他の人に貸すから別にええよ」と切り返されます。
1月〜3月は物件の動きが激しく借りたい人なんて掃いて捨てるほどいるので、この時期に家賃交渉をすすめるのは超不利です。

ですが、引っ越しはこの時期に起こりがちですよね。
そういう場合はウィークリーマンションに仮住まいして4月から5月になるのを待ちましょう。
引っ越しの荷物はトランクルームを借りると月々1万円ほどで荷物を預けることができます。

値引きできる条件を押さえよう

敷金、礼金は値引きしづらい

敷金と礼金は大家さんにとって保証の様な存在です。
お部屋を貸す側としてはこのお金を減らすのは心理的なハードルが高いです。
敷金と礼金を値引きしてもらおうとするのはあまり賢い方法とは言えません。
ですが、この敷金を利用して月々の家賃を安くすることができるのです。

家賃交渉してくれる不動産業者を選ぼう

不動産業者によっては家賃交渉してもらえないところがあります。
家賃を安くするかどうかを判断するのは不動産業者ではなく、大家さんです。
大家さんとの結びつきが薄い不動産業者ですと交渉の場に立つことすらできないので、お店に行った時は「御社は大家さんと家賃交渉は可能ですか?」と必ず確認しておきましょう。
重要なポイントですが、家賃交渉は大家さんと直接行うわけではありません。
不動産業者を通じて行うので、大家さんとパイプを持った不動産業者を選ぶことが交渉の場に立つ最低条件です。

家賃交渉は駆け引きだ!こちらの条件を提示しよう

さて、いよいよ家賃交渉ができる段階になりました。
ここで重要なのが、「家賃安くしてください!」といきなり言わないことです。
こちらのリスク無しに一方的に家賃を安くしてもらうなんて虫の良すぎる話です。
まず、「家賃交渉の余地は有りますか?あるとしたらどれ位ですか?」と不動産業者に聞きましょう。
そうすると業者さんは電話で大家さんに確認を取ります。
基本的にすぐに返事をもらいます。「2000円までなら可能です」とか「1円も負けられません」といった感じです。

さぁ駆け引き開始です

思ったより安くならなかったり、交渉不可と言われたら、ここからが勝負です。
例えば、敷金7万円の物件があれば「敷金を10万円払うので家賃を毎月5000円安くしてください」と条件を提示してみましょう。
こういう交換条件を提示することで交渉できる可能性がぐっと高まります。
例えば、家賃7万9千円+共益費3000円=合計8万2千円の物件があれば、「礼金を15万円払います。加えて家賃を毎月8万円払うので、共益費をゼロにしてください」という交渉も非常に効果的です。

他にも有効な交渉手段としては、
家賃などコミコミ6万8千円の物件に対して「毎月家賃を7万円払います。でも2年目の更新費をただにしてください」というのもありです。
月々2千円多く払う必要がありますが、2年間で支払う金額は2000×24=48,000円です。
更新費は多くの場合、家賃1ヶ月分ですので2万円得する形になります。
1ヶ月に家賃2ヶ月分払うという、まとまったお金が必要なくなるのでお財布にも優しいですね。

敷金2倍交渉はとても有効

前に書いたとおり、敷金と礼金は大家さんにとっての保証金です。
敷金を2倍はらうと言うのは初期費用として大きいですが、大家さんにとって魅力的な提案です。
例えば家賃7万円の物件で敷金が1ヶ月の7万円だとしましょう。
ここでの交渉方法は「家賃を6万5千円にしてくれたら、敷金を倍の14万払います」です。
一見は損しているようですが、14万÷5千=28ヶ月で2年と4ヶ月住めば十分に元を取れる計算です。
また敷金は礼金と違って全額没収では無いので多少なりとも回収が見込めます。
ハウスクリーニング代が5万円だったとしても11万円帰ってくる計算です。
そうなってくると(14万-5万)÷5千=18ヶ月で実際1年半で元が取れてしまいます。
1年半たったら毎月まるまる5千円得している形になります。

このように長期的にみて損か得かを計算することがとても重要です。

家賃交渉しやすい物件を探そう!

家賃交渉できる物件とそうでない物件もあります。
基本的に新築物件は家賃交渉できません。
当たり前ですよね。だって新築物件はただでさえ人気物件ですもの。

逆に家賃交渉しやすい物件は「長期間入居者がいない物件」です。
大家さんからしたら、維持費だけがかかっていて毎月赤字を出している不良債権なわけです。
そういう物件は多少家賃を安くしてでも借り手を見つけたいものです。

不動産業者で物件を紹介してもらう時に長期間入居者がいない物件を紹介してもらうのも有効でしょう。

実例紹介:1万円以上安くなった!

最後に私が実際に行った家賃交渉を紹介します。

紹介してもらった物件の中で3ヶ月以上空き部屋の物件を調べてもらいました。
お部屋探しをしていたのは11月だったのですが、7月から入居者がいない物件がありました。
どうやら大家さんの審査が厳しいらしく、なかなか入居者がいない状況だったらしいです。
家賃は7万7千円+共益費3000円、更新費2年で1ヶ月分の家賃、敷金礼金各1ヶ月分でした。

入居予定が12月の終わりでしたが

「12月分の家賃は日割りでなく8万円、全額支払います。その代わり来月以降の家賃を共益費込で7万円にしてください。更新費もゼロ円に欲しいです。ただし敷金は14万払います」

と交渉しました。
審査は通りました。というか大家さんのところに行ってどういう人なのか確認されました。

スーツで行ったのが奏功したのか、こちらの条件をすべて飲んでくれました。
結果、家賃が7万円になり、2年に一度の更新費の8万円も0円になってしまいました。

初期費用は7万円+8万円高くなりましたが1年と3ヶ月住めば十分もとが取れますし、2年おきの7万7千円も払わなくて済むので実質月々1万以上安くなる大幅な黒字となりました。

おわりに:誠意と礼儀をもって交渉しよう

値切り交渉の記事にも書きましたが、家賃を負けてくれるかどうかは大家さんのご好意によるところです。
「ちょっとでも安くなればいいな」という安直な気持ちでは交渉は上手く行きません。
こちらもこれだけ頑張りますので、大家さんのご好意をいただけませんか?
という気持ちが大事です。
そのためにも誠意と礼儀は忘れないようしましょう。