前回の記事では3ボールジャグリングの基本中の基本である3ボールカスケードを紹介しました。今回は3ボールカスケードが20キャッチほど出来るようになった人向けにまず最初にマスターすべきトリックを紹介していきます。
トリックを学ぶその前に!
まずはきちんと安定したリズムで3ボールカスケードを出来ているかどうか確認しましょう。変に肩や肘に力が入った状態だとスムーズなトリックを繰り出すことが出来ません。
まずはしっかり、呼吸をとめずに20キャッチほど3ボールカスケードが出来るように練習しましょう。そうすれば簡単なトリックを練習する下地は出来ています。
20キャッチを数える自信がない!って人は15秒ほど3ボールカスケードを続けられるようになってからでもOKです。兎にも角にもカスケードが安定しない状態で、トリックを練習しだすとカスケードに変なクセが付く可能性があるので是非カスケードが安定してからトリックの練習をしましょう。
簡単だけど超重要!ワン・ハイ・アップ
まず最初に練習すべき技がこれ、ワン・ハイ・アップです。カスケード中に1つのボールを頭より高く投げ上げるっていう技です。
それだけ?!って言うほど簡単なトリックですね。でもこのトリックは初心者から上級者までずっと使い続ける汎用性の高いトリックです。
コツは”ボールが落ちてくるのをしっかり待つ”ということ。どうしても最初のうちは、高く投げ上げたボールに引きづられて他のボールも高く投げがちです。そうすると非常にゆっくりしたカスケードをやる羽目になります。
ボールを1つ高く投げ上げてたら、一旦ボールを投げるのをやめ、投げ上げたボールが落ちてくるのを待ちましょう。高く投げ上げた分、落下速度が早くなっているのでカスケードを再開する時は気持ち早めにボールを投げ出しましょう。
あれこれ書きましたが、実際にやってみるのが一番の練習です。最初はちょっとだけ高めに投げ上げるくらいの心持ちでOKです。
ちょっとだけむずい?オーバー・ザ・トップ
今度はちょっとだけ難しいかもしれません。オーバー・ザ・トップというトリックはボールを”外側から投げて山なりにパスする”という技です。
どゆこと?と思ってしまいますよね。これはちょっと言葉で説明するのが難しいので動画をじっくりと見てほしいのですが、赤いボールに注目してください。
赤いボールが外側から大きく山なりに青いボール達を飛び越えていますよね。これがオーバー・ザ・トップです。オーバー・ザ・トップでは逆に体の外側から内側に投げ込むような軌跡を描きます。
外側から逆走させてボール同士が空中衝突しないの?と思われるかもしれませんね。最初のうちは高度不足でしょっちゅう空中衝突すると思います。でもある程度慣れてきたら”ボールの密度”が感覚でわかるようになります。そしてその密度の薄い部分を狙ってボールを投げることが出来るようになるでしょう。
オーバー・ザ・トップは少々難しいトリックです。きっとワン・ハイ・アップより手こずると思います。ですが、オーバー・ザ・トップをマスターすればこれに続く技であるハーフ・シャワー、ジャグラーズ・テニス、リバース・カスケードへと派生させる事が出来ます。
他にも難し目のトリックへの導入の1投目がオーバー・ザ・トップだったりするので、必ず両手でオーバー・ザ・トップが出来るように練習しておきましょう。
必ず両手でマスターを!
ジャグリングには右利き・左利きの概念が希薄です。あるトリックは右手では出来るけど、左手では出来ないっていう状態に陥ると後々出来るトリックの幅が非常に狭まります。
ワン・ハイ・アップはフィニッシュにも使える、とてもオーソドックスながら使いやすいトリックです。ボールが高く上がってキャッチと言うのは見る方からも非常にインパクトがあって客ウケのよいトリックなのでぜひ最初のうちから使い慣れておきましょう。
オーバー・ザ・トップはワン・ハイ・アップに比べて地味ながらも派生できるトリックが非常に多い技です。これも今後のために是非両手でマスターしておくことをおすすめします。
次回はオーバー・ザ・トップから派生するトリックを紹介していきますのでお楽しみに!