手軽に導入できて効果は高いです。
HHKB防振マット
言わずと知れたHHKB(Happy Hacking KeyBoard)は静電容量無接点方式という動作方式で優れた打鍵感が特徴です。
一度HHKBに触れたらほとんどの人はキーボード沼から抜け出せることができる「一応」の答えとなるキーボードです。
スコスコ、トコトコとも表現される打鍵感なのですが「もう少し打鍵感を静かにしたい」とか「打鍵感を柔らかくしたい」という気持ちが出てきました。
そこで導入したのがHHKBの防振マット。
数千円から購入できて打鍵感が明らかに変わる面白い商品ですので紹介します。
数ミリの厚みでタイピングが変わる?
今回購入したのが上記の商品。amazonで3,000円程度でした。
防振マットの使い方はHHKBの裏側に貼り付けるだけというとてもシンプルなもの。
貼り付ける時、真っ直ぐ貼るのは結構難しいので何度か貼り直すことになるかと思いますが、注意点がひとつ。
上記写真の丸で囲っている部分は細く、剥がす時にマットがちぎれてしまうこともあるので貼り直す時は特に注意してください。
多少ちぎれても効果は変わりはしないとは思いますが、念のため。
他にも低価格な商品はあったのですが、この商品にはHHKB裏に貼ってある設定が書いてあるシールが見えるように切り抜きがあるので便利です。
肝心の打鍵感の変化ですが、指に伝わる衝撃が明らかに薄くなったと感じました。
一日に何千文字も入力するプログラマやブロガーの人にはこういった、ちょっとの積み重ねが一日の疲れに大きな差を生んできます。
底打ちをしない打ち方をマスターされている人には大きな差を感じることはできないかもしれませんが、普通にタイピングをされている人であれば、キーからの跳ねっ返りの衝撃がかなり薄くなります。
また、打鍵音も高音が小さくなりtype-s(静音モデル)の本領を発揮しているようです。
静音モデルではないclassicモデルを使用している人でも静音効果はあるかと思います。
文字で表現するのは難しいので、youtubeの動画を引用しておきます。
チルトする人には効果はかなり薄め…
これまでに紹介してきた低衝撃化と静音化はチルトして使わない人だけに言えることです。
どういうことかというと、HHKBの裏側には傾き(チルト)をつけるための足がついています。
これを普段から立てて使っている人は、防振マットの恩恵をほとんど受けることができなくなってしまいます。
なぜならチルトしてしまうと、防振マットのほとんどが空中に浮いてしまい、効果が薄くなってしまうのです。
手前側にうっすらと防振マットが触れている程度なので、ほとんど防振効果がありません。
普段からチルトを使っている人だと購入してもあまり効果を実感することはできないかと思います。
他に天板が空洞になっている机だと静音化の恩恵は最大限に受けられません。
机内の空洞でどうしても反響してしまうため、完全なトコトコとした打鍵感になることはありませんでした。
私物の机はIKEAの安い机なのですが、会社のオフィスデスクでタイピングした時と明らかな差が感じられました。
もし静音化された完璧な打鍵感を感じたいなら机すら変更しなければならないというとんでもないことになりそうです。
人は選ぶがいい商品
チルトを使わない人&良い机を使っている人限定の商品となっていますが、数千円の投資でこれだけの効果を得ることができるのであれば費用対効果は良い方だと感じました。
他のサードパーティー製品であれば、さらにお安く購入することができます。
HHKBの打鍵感は市販されているキーボードの中では最上級と言ってもいいレベルですが、更なる向上を求めるのであれば、試して損はない商品でしょう。
もしこれ以上を求めるのであれば、沼に肩まで浸かる覚悟が必要です。
手始めに沼の手始めに某工房でも覗いてみるのをお勧めします。