SF(少し不思議)な日常系4コマ漫画
シメジシミュレーション
少女終末旅行で独特な世界観を描いた、つくみず氏による新作は日常系4コマ漫画でした。
ただ世界観は若干引き継がれており不思議な生き物、不思議な行動、不思議な風景が散りばめられています。
ありがちな日常系4コマと断じてしまうには無理のある、不思議さとシュール味が隠し味のこの漫画。
少女終末旅行の後に読むとちょっと温度差が激しすぎかもしれませんが、頭に食べ物を乗っけた少女2人の少し不思議な日常をやんわりと楽しみましょう。
ゆるく繋がる世界観
この作品を100%楽しむには最初に少女終末旅行を読んでおくといいかもしれません。
というのも世界観が若干つながっているからです。
例えば目次のこのページ。
この紋章の様に書き込まれた背景は少女終末旅行でも見かけたものですよね。
よく見ると魚も何匹か書かれています。
他にもヌコのような謎の生き物(?)がいたり、それに対して誰も何も言わないっていう地球のようで地球でないどこかのお話のようにも感じられます。
主人公2人以外の人間もたくさん出てきますが、ストーリーはこの2人を中心に進んでいくのも少女終末旅行感を強く感じさせます。
関連する作品
つくみず氏の代表作である「少女終末旅行」。
アニメ化もされましたが、最終巻までのストーリーは描かれていません。
ただしアニメのエンディングは明らかに最終巻の最終話。
アニメ化の時点で終わりのイメージはできていたんですね。
日常系の始まりとも言える「あずまんが大王」という作品。
当時としてはかなり異色な作品だったことでしょう。ややシュール味もあり。
(1999年連載開始とかマジか…)
この本を読んでみて
まあタイトルからしてかなり異色な感じの作品じゃないかなって思っていたんですが、まさにその通りでした。
ただただシュールに突き進むわけでも、日常系に突き進むわけでもなく、ひと匙の不穏さがいい感じに物語に引き締め感を与えるように感じました。
少女が夢に見た情景をそのまま漫画にしたような、異色な漫画となっていました。
本記事サムネイルはamazon商品ページより引用