久しぶりに実家に帰ってテレビを見ました。
リオ五輪の真っ最中なので、特別編成がなされているテレビ局が多かったのですが、普通の(と思われる)テレビ番組が多かったので何気なく見ていました。
そんなテレビ番組を見ていて思ったのが「あぁ、これじゃぁ誰もテレビを見なくなるよなぁ…」と言う内容でした。
テレビ番組が没落した3つの理由
そんなテレビを見ていて日本のテレビ番組が没落した理由が大きく分けて3つにわけられるのでは?と考えるようになりました。
1:Youtubeが台頭したこと
報道番組にもYoutubeの動画が頻繁に使われるようになりました。
世界のびっくり人間集!なんかで出ている30秒位のクリップは「あれ?youtubeで見たことあるなぁ…」と思うものばかりでした。
Youtubeの検索で「win and fail compilation」とでも検索して見れば、どっかで見たことのある10秒位のクリップがたくさん見つかります。
www.youtube.com
そしてyoutubeを見ない人向けに見栄えのするシーンだけを切り取ってテレビ放送に乗っけています。
そして、はやりの芸人のお寒いリアクションと効果音のSEを重ねれば60分番組の出来上がりです。
Youtubeをよく見る人からしたら、テレビのバラエティを見る必要がなくなってしまったわけです。
そして何よりYoutubeは無料だし、CMもスキップできるし、見もしないNHKにお金を払う必要はありません。
2:テレビ局がYoutubeに追従したこと
最悪の選択です。
今までのテレビ番組はお金を書けてVTRを作り、それに対して(薄っぺらいながらも)アイドルや芸人がリアクションを取る、という様な流れが多かったと思います。
イメージ的には2006年くらいのトリビアの泉とかのイメージです。
でもYoutubeが台頭したことにより、VTRを作る必要がなくなってしまった。
Youtubeの動画のほとんどは素人が作ったもので、費用の数分の1から数十分の1でTVのプロフェッショナルが作るものと(もちろん劣るが大して)変わらないクオリティのムービーができてしまった。
こういったチャンネルのクオリティは素人ながらもクオリティが高く、TV局が使ってしまうのもうなづけます。
www.youtube.comそして、最悪のチョイスを選択してしまった。
それがYoutubeの動画をそのまま流用してテレビ番組を作るということ。
そりゃそうですよね。自分が作るクオリティと対して変わらない動画(素材)がほとんどタダで手に入るのですから。
でもそのチョイスは短絡的で、自滅的で、視聴者をYoutubeに流出する結果となったのでは?
誰が動画の間合いにお寒いリアクションやわざとらしいSEを求めるのでしょうか?
3:不自然な日本バンザイ
流石にYoutubeの動画を垂れ流すだけだとまずいと気づいたのでしょうか。
お盆の1周間で見たテレビ番組の多くは「世界ではこういったすご技を持つ人がいる!だが日本人だって負けてはいない!」といって、Youtubeの体操選手が3回転するところを日本人の体操選手が4回転して「わーすごいね」という流れの番組構成です。
比較の場面に「日本人」とか「日本の技術力」とかの、わかりやすい比較対象を出して「日本人ってすごいね!」という安っぽい感動を演出する。
大体は応援に駆けつけた子どもやら両親やらを出して、むりくり感動を演出していますが、一体どれだけの視聴者が共感するのでしょうか?
テレビは24時間報道番組だけやってたら?
Youtubeバンザイみたいな記事になってしまいましたが、テレビは便利なところはあります。
それが天気予報や選挙速報、スポーツ速報など。
速報性のあるトピックはやはりテレビに利があります。
でもそれ以外は?と考えると…どうしても「?」が浮かびます。
数字や坂のつくアイドルのライブ映像?世界のびっくり人間のすご技?サバンナの野生生物の生態?そういったありきたりのバラエティはすでにネットに掃いて捨てるほど存在しています。
だったら速報性が重視されれるものだけ、例えば24時間報道番組と天気予報しかやりません!というTV局があっても良いのでは?
そういったTV局があるのなら是非見たい!
そういった番組こそこそ、Youtubeにバラエティの牙を抜かれた、今のテレビメディアに残されてた対抗手段になるのではないでしょうか?