コツは「メリット」と「ベネフィット」を区別すること。
ポチらせる文書術
クリックされる広告を作りたい!お客さんに響くキャッチコピーを書きたい!けどできない…って人向けの本です。
全然売れない広告を書くOL風の女子と先生(著者)との会話形式で気軽な感じでポチらせる文書術が解説されていきます。
あまりにも気軽でLINEのタイムラインを見ているかのようです。
わたしはこの本でNENZOP(このブログ)やPOZNEN(ボルダリングブログ)の収益向上のヒントにしたかったのですが、やや的外れな結果となってしまいました。
なぜなら、この本は広告を書く人むけの本であり、広告を載せる側の本ではなかったからです。
表紙に小さく「ブログ」って書いてあったので買ったのですが、ブログに載せても効果がある広告の書き方がわかりますよ。ってことだったらしいです。
では、この本が全くの期待はずれだったかというとそうではありませんでした。
この本を読んだおかげでレビュー記事の書き方のコツがわかりました。
レビューする商品の情報を「どんなふうに」、「誰に伝えるのか」ということのヒントがふんだんに溢れていました。
レビュー記事の商品をもっと魅力的に訴求できるのではないか、と妙な自信を持てるほどです。
わたし自身、この本を読んでからはレビュー記事をすんなりと書けるようになりました。
ダメな広告やターゲットごとの具体例も多く紹介されているので、広告を出す側の人は大変参考になることでしょう。
ブログ運営者などの広告を載せる側の人は、こういったことを考えて広告って作られるんだなぁ…って参考になりました。
メリットとベネフィットを区別する
この本で目からうろこが落ちたポイントがこれ。「メリットとベネフィットを区別して考える」ということ。
例えば新しいiPhoneが発売されたとして、これを売り込むとして自分ならどうやるかな?って考えたんです。
この本を読む前までだと「バッテリーが長く持つ」とか「キレイな写真が取れる」とか「プロセッサが高速になって重たい処理もサクサクできちゃう」みたいなことを書いていたと思うんです。
でもこれってのは製品に視点が向いた「メリット」であって、使う人を見た「ベネフィット」ではないんです。
じゃあベネフィットって何?と思いますよね?
さっきの
- バッテリーが長持ち
- キレイな写真が撮れる
- 高速プロセッサ搭載
という3つのメリットをベネフィットに置き換えて考えると、
- モバイルバッテリーが不要になって荷物が減らせる!
- 楽しかった瞬間を色鮮やかに思い出せて心が潤う!
- 処理が速く終わって自由な時間が増える!
というふうに書き換えることができます。
最初のようにメリットをたくさん羅列されても、「この商品はなんかすごそうだけど、これでどうなるの?」という段階で終わってしまいがちです。
メリットの先にあるベネフィットを示すことで「なんかいいことありそうだし買ってみようかな?」となるといいます。
商品を売るとなると、どうしてもその商品を語りたくなりますが、その商品でお客さんはどう良くなるのか?ってのを示すのは訴求力が高まるかもしれませんね。
ブログにどう活かせるのか?
わたしは定期的にこんなレビュー記事を書いていますが、そんなレビュー記事を書くときにはドンピシャで参考になります。
どんな人に書くのか、どんなベネフィットがあるのかということを意識できるようになります。
今までの商品説明に近いレビュー記事から使う人に寄り添ったレビュー記事が書くことができるようになるでしょう。
この本を読んでから日が浅いので、どれくらい効果が出てくるかまだわかりませんが、レビュー記事を書くときに新しい視点を持つことができたのは確かです。
逆に広告をどんなふうに掲載するのか?配置は?ABテストのやり方は?ってのは、ほとんど参考になりません。
そういった疑問に関しては別の本を買ったほうがいいでしょう。
関連する本
Adsenseで稼げるようになるよりも稼ぎ続けることのほうがよっぽど重要で難しい!
今わたしが身をもって経験している悩みの参考になる本です。
もし収益化などに悩みを感じているのだったらこちらの本を読んだほうがきっと参考になるでしょう。
この本を読んでみて
期待した通りのことが書かれてはいませんでしたが、それでもなお十分役に立つ情報が書かれていました。
レビュー記事の書き方の参考にもなるので、レビュー記事を書いてみたいけど、いまいちわからない…とかレビュー記事がウケない(わたしのような)人には使える本と言えます。
書かれている情報は概ね役に立つものばかりだったのですが、一点ケチを付けるとしたら、電子書籍版が読みにくいってところです。
文書モノのくせに画像ファイルで配信されています。マークアップができないし、文字は小さいしでかなり不便でした。
ケチは付けましたが、広告に携わる人なら相当参考になる本であることは間違いありません。
わたしみたいなブログ運営をしている人にとってはレビュー記事の書き方の基本を学べる本でした。
サムネイル画像はamazon商品ページから引用しました。