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レース初心者でも大丈夫&楽しめる!自転車レースの基本戦術3つ!

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必要なのは観察力と判断力。あと演技力。

初めての自転車レース!

弱虫ペダルなんかに代表される自転車レースマンガ。読んでいる人も多いのではないでしょうか?そんなマンガに影響されてか、自転車レースに参加する人もいるかと思います。

 

でも初めて自転車レースに参加するときってマナーや戦略もよくわからないですよね。今回は自転車レースの基本的な戦略を紹介していきます。もちろん人によって合う・合わないはありますが、基本的な考え方を押さえておきましょう!

 

今回はサーキットで行われる耐久レースのような自転車レースを想定した基本戦略を紹介します。サーキットレースのほうが開催数が多いので参加者も多いのではないでしょうか?

 

なお、これらの戦術は自分が集団の中にいる時に役立つ戦術です。アタックや逃げなどの高度な戦略を使う上級者には役に立たないかもです…

 

大前提!集団で走ろう!

まずは戦略とかの前に大前提の話。ロードレースは1人で戦うレースではありません。特に初心者の人は集団さっさと合流しましょう。間違っても単独で長距離を走ろうなんて考えないことです。サーキットでの耐久レースでは10人程度の中集団が分裂・吸収を繰り返しながらレースを展開していきます。

 

ピットアウト直後だと集団が無いことだってあります。そんな時は脚を休めて集団と合流する戦略を取りましょう。集団によってはやたら自分のペースより遅かったりする集団もありますが、さっさと合流したほうが吉です。

 

遅めの集団で脚を温存しつつ、手頃な速度の集団が来たら乗り換える戦法が取れるので、例え5人程度の小集団であっても迷わず合流する作戦でいきましょう。

 

1:コーナーで遅れるな!

まずはこれ。レース初心者が集団から遅れちゃう理由No1。キツイコーナーだとコーナー進入時にペダリングを休めたり、ブレーキングしたりして減速します。で、コーナーを脱出した瞬間にみんな元の速度に戻ろうとするので、一気に加速します。

 

この時レース慣れしていない初心者の人が集団から遅れて、気がついたら1人で走ってるなんてことになっちゃいます。

 

特に注意すべきなのがヘアピンカーブなどのタイトなコーナー。これは速度をしっかり落とさないといけないので、立ち上がりのダッシュが緩めのコーナーとくらべて強烈なものになります。

 

あと、上級テクとしてはコーナーと風向きを利用したアタックがあります。例えば向かい風状態でヘアピンコーナーに進入したとします。コーナーを脱出した時は進行方向が逆になっているのでコーナー前までの向かい風がコーナー後では追い風になってるんですよ。これを利用して向かい風ヘアピン脱出アタックを決めるわけです。

 

こういう風を読んでかタイトなコーナーの後は集団が伸びたり、逃げをするライダーが出てきます。コーナーの立ち上がりは全力でダッシュ!ということを意識しましょう!

 

2:ちぎれる奴の後ろにつくな!

集団で走っているってことは、基本的に誰かの後ろを走っていることになります。で、自分の前を走っているライダーが遅れちゃうと自動的に自分も遅れちゃいますよね。最悪なのが自分の前の方のライダーが集団からちぎれて、自分まで集団からちぎれちゃうってところ。

 

それを防ぐためには集団の上(先頭)の方にいることが重要なのですが、集団の上って強いレーサーが多いですし、先頭交代の回数も増え体力の消耗も激しいです。どうしても初心者は集団の後ろの方に集まってしまいがちです。

 

で、コーナーの立ち上がりなんかで集団の上の方の人達がちょこっとダッシュすると初心者集団がプッツリとメイン集団から切り離されてしまうわけです。そうならないためにもちょくちょく前の方のライダーの様子を伺いましょう。

 

先頭の方のライダーが頻繁に後ろの様子を気にしているとか(切り離しのタイミングを図っている)、自分の前のライダーがずっと下を向いていて辛そうだとか、そういう時は注意が必要です。集団からちぎれたくないのだったら集団の上の方にさり気なく登っておきましょう。

 

3:集団をまとめよう!

最後はちょっとだけ上級編。集団をまとめてコントロールするわけです。例えば先頭交代に参加しないタダ乗り集団を切り離したい、とかピット交代間近だから集団の速度を上げておきたいとかです。

 

そういう場合は自分が集団の先頭付近にいる必要があります。そして集団を立てに引き伸ばしてあげないといけません。普通、集団って先頭より後は2列くらいで構成されていて、ギュッと固まっているんです。そういった集団を1列に引き伸ばしてあげます。

 

どうやって?それが先に書いたタイトなコーナーでの立ち上がりのダッシュや自分が先頭交代のときにちょっとだけスピードを上げておくんです。そうすると徐々に集団が伸び切ってきます。

 

で、集団が伸び切ったあたりを見計らってのアタック!ストレートのアタックよりかは向かい風ヘアピンコーナー脱出アタックの方が効果的です。アタックがうまくいくとタダ乗り集団を切り離し、集団をまとめなすことができます。

 

番外編:御堂筋君作戦

要は死んだふり作戦。別名2013年パリルーベのカンチェラーラのモノマネ。私の得意技。集団を切り離しにかかったライダーへの対抗策です。

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前方のライダーが伸び切った集団を切り離しにかかってきた時にチラチラ後ろの状況を伺います。「こいつらそろそろちぎれないかな?」「限界かな?」って感じで確認するんです。

 

前方のライダーが振り返る素振りを見せた瞬間に、まだ余裕があるのに「もうだめでしゅ…」みたいに限界アピールをやるわけです。視線をやや下向きに口を半開きの表情がおすすめです。若干首をゆらゆらさせて限界感をアピールしましょう。そうすると次のコーナーあたりでアタックがかかります。

 

で、何事もなかったかのようにアタックについて行くわけです。この御堂筋君作戦の良い所はアタックを誘発させ「そろそろ来るかな…ほらきた!」って心の準備ができるってところです。

 

この作戦が決まった時の悪役感は半端ないですよwアタック仕掛けたレーサーが「あれっ?まだいる!」って反応をします。ただし同じレーサーに2回は通用しないので注意。

 

御堂筋君ってだれ?って人は弱虫ペダルを読もう!

足りない脚は頭で補おう

自転車レースに参加するととんでもない猛者達に遭遇します。フェンダー外したママチャリでカーボンフレームのロードについていくレーサーやミニベロで先頭を引っ張るレーサーなんかです。

 

そういう人達と真っ向向かって脚で勝負するのは不利!ぶっちゃけ無理!だったら頭を使って集団をコントロールしたり、御堂筋君作戦してしぶとく集団に居座るわけです。

 

こういう作戦を知っておくだけでも安心感がありませんか?そしてレースがもっと楽しくなります。プロレーサーじゃないんだからレースは楽しむのが一番!そんな一助にこの記事が役に立ったら何よりです。